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胡蝶をどり日記

2010年12月の日記

12月31日 大晦日

2010年12月31日

皆さま、本当に今年もお引立ていただきましてありがとう御座いました。

今年は身の引き締まる数々の舞台を踏ませて頂きました。

二月の[おきなわ国立劇場]での胡蝶華舞台公演が実現しました事は、私にとりまして身に余る光栄でした。本来伝統芸能の伝承を目的として設立された文化庁所管の劇場での[新日本舞踊]の個人リサイタルをまして琉球王朝の伝統を守る沖縄の国立劇場で開催できたのですから、こんな幸せはありません。ましてや桃ちゃんの[梅川(桃川)]まで…、

それから五月の創流15周年記念の宗山會。流派一丸となって取り組みました。

私も子供の頃からの夢でした[京鹿子娘道成寺]を踊らせて頂きました。ただ肋骨を骨折していた処が胡蝶らしくて可笑しいでしょっ。

道成寺道行.jpg

そして九月は第46回推薦名流舞踊大会に御推薦頂き、人間国宝の富山清琴先生の地唄にて[雪]を国立大劇場で舞わせて頂けた事… いまだに夢だったんだとしか思えません。清琴先生の御聲、素晴らし過ぎました。感謝。

雪.JPGのサムネール画像

そして10月の愛媛県、内子座での[胡蝶をどり座]公演。東京、高知からも大勢の皆さまが応援に駆け付けてくださり、大盛況でした。帰りの道後温泉大会も楽しい思い出になりましたね。

本当に沢山の舞台と思い出を皆さんと創る事が出来ました事、心より感謝いたします。

今年最後に、私の部屋のベランダから見た夜のスカイツリーをご覧ください。

 スカイツリー.JPG

来年も皆様と楽しい思い出を創りましょう。良いお歳を。 

12月30日 胡蝶夢舞台2010椿山荘あれこれ ③

2010年12月30日

年の瀬も三十日(みそか)ともなると、どのチャンネルをひねっても[年末特番]のお笑い番組ばかりでかえって慌ただしさに拍車が掛って落ち着きませんね。なんでここまで押し迫ってきたのに殊更に煽るのでしょう。こんな時は日本舞踊や芝居がしっくりときますね。

ってな事を感じつつ、先日の椿山荘の御報告第三段です。

 

この後ろ姿は、祇園ゑり萬の菊唐草の地紋の白無垢の裾引きに、今回締めおろしの[黒地に唐織雪輪]の丸帯をお太鼓に締めました。何とも素敵な帯に織りあがりました。少々お太鼓がいつもより小さめ。(ちよっと自慢げな胡蝶です!)髪型は前髪を一束に上げた[本夜会]で[寒椿]を踊っている処です。この[一束の本夜会]、床山木下師にしか結い上げられぬ[究極の絶品]

胡蝶の大好きな祇園ゑり萬さんは、特に菊唐草の地紋に[飛び絞り]の襦袢、帯揚げが日本一の老舗。私の舞台衣装、普段着も、ほとんどこちらの襦袢、帯揚げを愛用させて頂いています。

 蝶のゑり満

この蝶の飛び絞りの 帯揚げは

何と京都からディナショーを見に来てくれた友人の[光]祇園ゑり萬さんの帯揚げをがお土産に 持って来てくれました

。こちらの光の経営する祇園の[いちえ]というカウンターラウンジ。京都ならではのたたずまいで素晴らしいお店です。ちなみに看板の[いちえ]の文字はかの、瀬戸内寂聴先生がお書き下さったものです。是非、京都に行った折には祇園花見小路の[いちえ]に寄ってみて下さいね。

今回の立ち役演目は[北の漁場]で締めくくりました。

墨絵の着物を[東からげ(あづまからげ)]という、脇線を引き上げて、両褄先を前で合わせる独特の着付けで装着します。勇壮な演目や、古典では物売り風俗の役柄等がこの着付けにします。胡蝶は大好きですから、宗山流ではこの[東からげ]の演目がたくさんありま~すっ。独特の日本の形です。

最後はフィナーレ[さのさのさ~風流水景色]で華やかに送り出しです。

送り出し

何とか今年一年の締めくくりの舞台も目出度く千秋楽。ありがとう御座いました。

  

12月29日 胡蝶夢舞台2010椿山荘あれこれ ②

2010年12月29日

昨夜はファンの皆さんとの会食で板橋に行ってきました。

今日は今年最後の[リンパトレナージュ]で疲れをリフレッシュ。衣裳部にてディナーショーの衣裳など整理しつつのんびりと体を休めています。

さて、先日の椿山荘の御報告第二弾です。

 

抽選会、今年の罰当たり賞は、来年の宗山流稽古所大掃除に強制参加させられるという素敵な賞品からDVDプレーヤー、舞扇から健康食品、着物、袋帯から薄型テレビに至るまで…様々ございました。

花魁の衣裳を着替えてからの[道成寺]の衣裳は本当に軽~うく感じましたよ。高島田の飾りつけも、歌舞伎の道成寺の様に飾らず、中村雀右衛門さんの[豊後道成寺]を参考にさせて頂き、古代の金物細工の簪で飾りました。新誂の衣裳に大満足の私でありました。ただ、特設ステージのダンスフロアーが、舞台の檜の所作板と違い怖いくらい滑ること滑ること…。[氷上の熱い戦い…]と云ったところでした。

 

縞に柳の衣裳は、前々から胡蝶が提案していたデザインの、芸者の衣裳です。あっさりとした色合いに仕上げて殊更に[粋]にこだわってみました。帯は白献上の丸帯を角出しに締めました。新内枝幸太夫さんの名曲[根岸の里]に合わせて着てみました。こちらも着おろしの衣裳です。又いずれ別の役でもご覧頂きたい衣裳です。

 

後半の立ち役[北の漁場]等は明日また御報告いたします。  

  

12月26日 胡蝶夢舞台2010椿山荘 ①

2010年12月28日

今年もようやく踊り納めさせて頂きました。

椿山荘でのディナーショーですが、なんといっても[スペシャル]とつてているからたまりません。

まずは正面ロビーにてお客様をお迎えする出演者と宗山流門弟会の記念ショットです。

ここに浅草の芸者さん[聖子、すず柳、千万]が加わり華やかに…

 お出迎え

賑やかでしょっ!

今回着用の衣裳をロビーに展示。枝垂れ桜の道成寺の衣裳は初の御披露となりました。

 ロビーの衣裳

唄の特別ゲストは新内枝幸太夫さんが京都から駆け付けて下さりました。

乾杯に引き続き、御食事の時間を使っての大抽選会やチャマの歌謡ショーが行われ大騒ぎ。

何しろ大変な大賑わいの一晩でした。

 夕霧.JPG

幕開きの[夕霧]の登場部分です。驚くべき重さなんですよ、これが。涼しい顔してますが実は必死の巻。二人で持っても重たい衣裳を着て、しかも[踊っちゃおう]なんて誰が考え付いたんでしょうね、まったく…。

ショーのあれこれは二、三回にわけて御紹介させて頂きます。 

12月24日 半襟掛けのクリスマス

2010年12月25日

イブの今日は午前中から美容師さんに来て頂き髪をカット。お昼からリンパトレナージュの施術[いわゆるリンパエステ]を4時間受けてから衣裳部にてディナーショーの衣裳の半襟を掛けました。スッ、ステキなクリスマス。仏教徒のこの国でもクリスマスと云えば国民的大イベント。そんな浮き浮きとした街の喧騒とは裏腹にジ、地味~イな半襟掛けが何とも胡蝶らしいではありませんか。トホホ…。これも[美]の壺です。

半襟掛け

そしてディナーショーの音響製作真っただ中の扇さんとも電話で何やかやとやり取りしつつ、事務局桃ちゃんとはお客様の人数確認をすり合わせしつつ、最後の詰め。要はひたすら衣裳の寸法直しとアイロン掛け。師匠は山に洗濯に…。

がしかし、『夜の帳がパラリと下りりゃ、遊び心がうずき出す…』もはや島田のブンブン状態。

 聖子と

浅草の売れっ子芸者、聖子ちゃんとこのとうり。イェイ~ってなもんでいきなりオヤジモードに突入。ディナーショーでも艶やかなる聖子をはじめとした浅草芸者が日本髪姿でお出迎えしますよ。オヤジ気分のおすそわけ致します。

明日はいよいよリハーサルです。二日酔いは禁物。 

12月23日 光来日

2010年12月25日

宗山流は門弟さんの稽古納めも終わり、いよいよディナーショーの仕上げに取り掛かります。

ですから、お弟子さんにとっては稽古納めですが、ショーの出演者にとっては[納め]どころではありません。

台湾から光[千鶴流宗家、千鶴美扇]も到着して夕方からお稽古開始。

年末稽古

オープニングは大和楽の[四季の花]を要、扇、光、礼の幹部師範に遊が加わり5人立ちの連れ舞です。会場が巨大なため、特設の花道を14メートルも設営しての大規模なショーですから、振り付けも椿山荘用に誂えました。コテコテの絢爛なるオープニングをお楽しみに。

 立ち稽古

胡蝶はと申しますと、もちろんチラシの写真で御案内の通り夕霧[花魁]で御目見え致しますよ。何でも、チラシ、ポスターに使用したスチール写真と同じ扮装をお目に掛けないと[誇大広告]看板に偽り…となっちまうそうで御座ります。『何だっ、あんな豪華な衣裳一枚も着なかったじゃねえか…、』ってな事だそうで、もっともでございます。広告のお写真はよくよく演目を考慮して出さないと厄介で御座いまする。又、新誂した黒地の道成寺の衣裳、 縞に柳の芸者の衣裳、黒地の龍の衣裳も初御披露目となります。

夕霧胡蝶

それからもちろんチャマ[蝶ノ介]の歌声も御披露します。

桃ちゃんの変態演目だって今年は放送コードギリキリで炸裂。豪華飛び入りゲストも秘密のプレゼントです。

ともあれ厳しいお稽古は続きます。

何しろお楽しみに。 

12月20日 稽古所大掃除

2010年12月21日

朝から快晴の浅草。朝からディナーショーの幕開き、美し~い振袖のお引きずり五枚の寸法直し、仕込み等を始めました。普段の舞踊会でも宗山流はとても華やかですが、ディナーショーは別格のド派手さですよ!

 衣裳立て

午後からはお稽古場の大掃除でした。今年は、泉さん、葵さん、遊さん、水野さんと扇、桃というメンバー。少人数で大変でしたが、一年間の溜まり積もった不用品との決別は感動的。沢山の不用品よ『さよ~ならーっ!』贅肉をそぎ落としたお稽古場はスッキリ。お忙しい中お手伝い頂きました門弟の皆さま、有難うございました。この御礼は来年の厳し~いお稽古でお返しさせて頂きます。

夕食は親しい友人と銀座のフカひれ料理[筑紫楼]へ、

珍しいフカひれのお刺身はあっさりヘルシー。

 中華ステーキ

中華風の味付けの牛ヒレステーキも絶品でした。

 今年も本当によく踊り、よく食べました…、等と談笑。禁煙を始めて一年、食欲との戦いもようやく落ち着いてきましたよ。

 

銀座を後にして二次回は大森海岸にある、宗山流の門弟会の方がやっている[女騎士館(めきしかん)]というカウンターのお店に。お店の壁一面に張り巡らされた舞台の艶やかなる写真の数々に圧倒されます。大森方面においでの折は、是非[女騎士館]にお立ち寄り下さい。踊りの話題で盛り上がること間違え無しですよ。

明日は今年のお稽古納めです。 

12月19日 上げ浚い、鬘合わせ

2010年12月20日

今日は、来春八回目を迎える[和楽の会]の上げ浚い(さらい)、鬘合わせです。

和楽の会とは、宗山流師範の宗山流藍主催の[着付け(着付け舞)]と舞踊の祭典です。秋元総合学院として、着付けをはじめ、組紐、和裁、茶道、日本舞踊のカルチャー教室として長い歴史を持つ学院です。学院長の秋元美代子さんが宗山流に入門、師範取得以来、着付けと舞踊の祭典、[和楽の会]として開催されて八年目を迎えます。

宗山流越谷教室(秋元総合学院)講師として要が担当しています。

[上げざらい]とは、日本舞踊の世界で、本番前の[とりあえず振りが通った事の確認、振りが上がりました…、]という確認のおさらいの事です。上げざらいが済むと、来春の本番数日前の下浚い迄、各自芸を深めます。

また、[鬘合わせ]は、出演者各自の頭に合わせ、細部までこだわった鬘を採寸します。上演演目の役々の髪型は宗山流ならではの超一級品の結い上げです。[床山・木下師]

来春、1月23日、日曜日に草加駅前、アコスホールにて開催しますので是非お越し下さいませ。もちろん新春特別演目[胡蝶演歌舞踊の世界]をお楽しみいただけます!

 

先日[12月17日]浅草伝法院通りで行われた、年末恒例のイベントで宗山流から[伝法院小町]が出ます。観光客の皆さんはじめ、伝法院商店街の皆さまにも大好評。要と扇が毎年交代で勤めさせていただいています。今年は要が小町?にっ。いったい小町っていくつまで…と云ったとこですが、そこは流石、白塗りの魔術でこのとおり。つづれ屋の殿、佐野会長も嬉しそうでしょ。

来年は是非見に来て下さいな!

  

12月18日 胡蝶舞踊講習会[花桜]

2010年12月18日

今日の講習曲は相原ひろ子さんの[花桜(さくら)]は昨年の発売。宗山流では昨年のディナーショーのラストに上演させて頂いて以来、今年五月の宗山會でも元禄の総踊りにして御披露いたしました。とても華やいだ、ショー的な楽曲の作品です。早速来春の杉並清流会で有志一同での上演が決まりました。楽しみですね。

 

皆さん、年末にもかかわらず大勢の方が受講されました。けっこうハードな振り付けでしたが、懸命に挑戦して下さいましたよ!

胡蝶は、クリスマスを前に少々華やかな紋綸子に[狂言模様]を刺繍した訪問着。黒地に唐獅子の織り出しの袋帯を締めています。

 講習会胡蝶

講習会終了後は、清流会大忘年会で乾杯。親衛隊の皆さんも参加されて、盛り上がりましたよ。

明日は来年の[和楽の会]の上げざらい、かつら合わせです。やはり師匠も走る師走ですね! 

12月17日 胡蝶劇団乱入日記の日

2010年12月18日

胡蝶三等兵、昨夜無事台湾より帰国致しました。

一路タクシーで浅草の自宅に帰宅。

翌日の[本日]の衣裳、鬘、化粧道具を車に積み込み、一路行田へ。

今回の大衆演劇[胡蝶劇団乱入日記]の取材先は、さいたまの行田にある[茂作座]という温泉ホテルに隣接した劇場です。羽田の国際線ターミナルから、浅草、行田とたどり着き、二十分の舞台稽古。時間は十一時四十五分。ホテルの受付に聞けば、ホテルの温泉はおしまい。近所の飲食店は十一時迄。タクシー会社も十一時迄。こんな感じでした。

一夜明けて今日の舞台。久々の大衆演劇、コテコテの[泣き女房]の役処。

 お園

大工の女房、お園という芸者上りの女将さん役。なんとも芝居らしい縞の衣裳に風呂敷包みのお弁当が意地らしいでしょっ!

化粧も踊りとは違い、[との粉顔]と云われる、相当薄化粧の肌色なんですョッ。芝居ならではの風情です。

この物語の結末が凄い。亭主の出世の為に人を殺めて島送り。足抜けして来てみれば亭主には美しい後妻がっ…。挙句は後妻を手に掛け、心ならずも亭主も殺してしまうという、何とも救われない大悲劇。お勉強させて頂きました。無茶な筋立てを[もっともらしく]演じて魅せて、[お涙]を頂戴する。これが大衆演劇、人情芝居の本格です。胡蝶のお園はどんなものでしたか、セリフを間違えぬように気を取られて大変でした。

 舞踊

舞踊シヨーは、今年踊り納めの[お梶]と[埋み火~命くれない]を御披露。この写真は後半の命くれないの衣裳です。[雪持ちの笹]の引き着に、[染間道]の塩瀬の丸帯をお太鼓に結んで、珍しく[挽き茶]の道明の帯締めを使いました。扇もこだわりの[雪持ち笹]…ですがお客様に御理解いただけたか?ともあれどうです、この恍惚としたこの顔。阿呆かっ、てなこの表情。もはや[重傷]です。

慌ただしい公演の中に、毎日舞台を勤める劇団[翔龍]さんの横顔にふれた想いがしました。詳しくは来年の[演劇グラフ]の[胡蝶劇団乱入日記]、劇団[翔龍]を御購読下さいませ。

明日は今年最後の胡蝶舞踊講習会、課題曲は[花桜]です。講習終了後は忘年会です。 

12月15日 台北千鶴流・萬華教室

2010年12月15日

千鶴流は1985年、千鶴流初代宗家千鶴紫扇[現美扇の母上]が日本から移り住み、台湾の地に新日本舞踊として初めて流派を起こしました。現在でこそ台湾には新日本舞踊は広く普及していますが、そのほぼ全ての団体はこちらの千鶴流から枝分かれして定着しました。その初代、紫扇宗家の頃から数えて三十年近く千鶴流の幹部として活躍してきた、千鶴娥扇さんの教室を美扇[光]と訪ねました。

かつては台北一の繁華街として名を馳せた[萬華]は龍山寺を取り巻く、日本の浅草的存在。お稽古を拝見しました。千鶴流の振り付けをはじめ、私の振り付け作品も沢山踊って下さいました。遠く海を越えた台湾の地で、私の振り付けた曲を踊って頂いている姿を見つめていたら、感動がこみ上げてきました。言葉の壁を越えて女心を表現する…、踊りって良いですね。

ちなみに千鶴娥扇さんは千鶴流分家家元でもあり、宗山流の明治座公演等にも出演して頂いておりまーすっ。

 

萬華教室の皆さんと記念撮影。胡蝶の左が我扇さん。美扇が撮っている為、写っていませ~ん。

台北、萬華の町並みもすっかりクリスマスムード一色。こちらにしては珍しく肌寒い日です。 

夜は千鶴会会長の千鶴紫月[鄭月卿]さんと会食。

台湾料理の名店[欣葉(しんいぇ)]にて紹興酒で乾杯。胡蝶が二十五年程前に味わった台湾料理とはすっかり様変わり。味と云い、調理方法と云い、清潔感と云い素晴らしく洗練されました。このカラスミ、どうですかっ!

 

鼈甲色に輝いて、紹興酒との相性バッチリ。

台湾の町並みもすっかりクリスマスムード一色。

明日の午後には日本に帰ります。飛行機の中で明後日の芝居の台詞を覚えま~す。今宵は紹興酒と討ち死にで御座りまする。 

12月14日 台北・加賀屋

2010年12月15日

午後は台北市の[新北投(シンペイトゥ)]という温泉街にひと際燦然とそびえ立つ[加賀屋]加賀屋と云えば、金沢の加賀百万石の栄華を今に伝えるとても華やかな高級(観光)旅館です。胡蝶は華美が過ぎてドン引きですが。その加賀屋さんの台北支店のオープニングイベントに、台湾の千鶴美扇事、宗山流光が日本舞踊を披露する事になりました。その折使用する新規の誂えかつらを今回大切に日本から届けに来たのです。会場の下見も兼ねて、光と御主人の簡さんと三人で新築の加賀屋へ。

 

正面玄関の提灯を挟んで光と!

大変な規模で建築された館内は、檜や杉をふんだんに使用した、現代建築の純和風。日本の大林組が施工。さすがの出来栄えに見とれました。最高級の部屋は一泊36万円[日本円]相当とか。何しろ仲居さんは全て着物姿。ロビーのソファーに座れば日本茶が。館内には本家加賀屋と同じ香りの御香を焚き、能舞台から床の間付きの御座敷まで、一切台湾を感じさせない徹底振りに感服。

 

週末のイベントでは、しっとりとした舞姿を披露してくれる事を祈りつつ会場を眺めました。

 

見事に仕上がった[浮世絵の潰し島田]に満足の 千鶴美扇事、宗山流光

それから[家楽福]なる巨大ショッピングセンターの電化製品売り場にて、現在は日本では販売されていない、[フィリップス製の]超強力スチームアイロンを発見。これは舞台衣装の仕込みに無くてはならない名品。早速二台購入。仕事のはかどり方がはんぱじゃないんです。恐るべき皺もたちどころに美しく仕上がります。

夕食は小籠包であまりにも有名な[鼎泰豐(ティンタイフォン)]に。新作、[トリフの小籠包]に夢中。絶対に太らぬ様に帰国します。帰国の次の日は舞台ですから。 

12月14日 台湾珍百景

2010年12月14日

一夜開けて台北の朝。日本とは打って変わって気温20度の気候。五月初旬と云おうか、十月中旬と云おうか日本人の一番快適な気候です。

[あくまでも胡蝶の見解]

昨夜は、予定時間よりも25分も早く台湾、松山空港に到着。以前のように成田発、桃園の空港着ですと、街中まで1時間掛かりましたが、羽田発、台北の松山空港ですと、市街地の真ん中に空港があるため、5分で到着。成田発着と比べ2時間以上も早く到着。嬉しいっ。

なぜ台湾かと申しますと、宗山流の幹部師範[宗山流光]は、台湾新舞踊の元祖草分け、[千鶴流二代目宗家、千鶴美扇]なのです。先代の宗家[御母上]御存命の時に、来日。宗山流で内弟子修業をした経緯があり、現在でも年に四、五回は台湾に舞踊講習会や、舞台の出演、打ち合わせ、マッサージ等々で来ています。

颯爽たる舞姿が定評ある光の舞姿、今月の椿山荘のでいィナーシーョーにて久々の御目見得となります。

台湾の千鶴流さんに関しては、また詳しくご紹介いたしましょうネ。

[リンク集参照して下さい]

 

どおです、この[民生東路]という千鶴流稽古場のすぐ傍の大通りの横断歩道。信号待ちの中央に鎮座まします子の[樹]と留め置きバイク。何故、横断歩道のド真ん中に樹木と電信柱が我が物顔。これぞ[台湾珍百景]にふさわしいでしょ。

お昼は台湾名物の[フカひれの姿煮]です。とは云うものの、最高級品は日本の気仙沼産を輸入したもの。これも不思議な感じですね。 ヘルシーでシンプルな味が永遠の人気料理なんでしょうね。

午後は、来週開店の日本の老舗旅館、、[加賀屋]の 台湾支店の下見にに参ります。

12月12日 鴨鍋の日

2010年12月13日

今日は午前中からディナショーの企画を立てたり、衣裳の構成をして過ごしました。いよいよ冬の到来と云わんばかりに気温は8度。身が引き締まる寒さも良いものですね。

夕方から、チャマ[蝶ノ介さんの通称。お坊ッチャマが語源]、要さん、金澤さん、下駄娘正恵と観音裏にて[鴨鍋大会]

残念ながら扇さんは所用にて欠席。残念。

 鴨

どうです、この美しい鴨肉。芹や牛蒡の笹がきといった野菜と鴨のつくねのお鍋はヘルシーで美味しかったですよ。最後は雑炊ではなく、出しの味を調えて、手打ち蕎麦のつけ汁として。絶品鴨汁蕎麦でした。

帰りはあれこれと騒ぎつつ、観音様の境内を通って、夜のライティングに照り映える本堂に参詣。五重塔を真下から撮影する胡蝶の後ろ姿を正恵が写していました。お上りさん宜しく、一心不乱に五重塔を撮影する夜中の胡蝶。

 

間もなく羽子板市も始まり、いよいよ師走の浅草が盛り上がってきます。

明日から台湾に行って参ります。羽田国際空港出発も初体験です。 

12月11日 舞踊講習会映像撮影

2010年12月11日

今日はお昼から常稽古。比較的古典曲、端唄物の多い一日でした。

常稽古の後は夕方から、今年最後の胡蝶舞踊講習会の今月の課題曲[花桜]を収録。相原ひろ子さんの曲にしてはとても現代的な、宝塚を思わせる賑やかな作品です。五月の宗山會でも上演させて頂いた曲で、皆さまから御評判を頂いたものです。

 講習会の課題曲とあって、踊りやすく、揃えやすい振りに整理して、新たに創りました。どんな事になるやら、年末の講習会が楽しみです。[胡蝶舞踊講習会・12月18日土曜日午後2時より自由参加です]

夜は、日頃から御贔屓頂いている[金太郎寿司]さんの観音裏の御店に伺いました。

 

気張らず、すっきりとした江戸前の味が粋です。蟹ときゅうりのサラダが絶品。是非ご賞味あれ。 

12月10日 浅草西町会大忘年会

2010年12月11日

宗山流が本拠地を構える浅草稽古所は、浅草六カ町の内の[西町会]に属しています。町会役員には、舞踊好きの皆さまならよくご存じの浅草公会堂内に昨年まで営業していたカツサンドで有名な[喜多八]の社長が西町会の町会長を務めています。又、副会長はこちらも御存じ、回転寿司の総本山[まぐろ人]の阿部会長、そして新仲見世の辻屋のお父さんはじめ、名誉相談役は先日も御紹介いたしました、[銀座つづれ屋]を一代で創業なさった、御歳九十三の佐野会長と、それはそれは錚々たる顔ぶれの役員さんがたで構成されています。又、舞台化粧品やかつらで御存じの[コマチヘァー]の女将さんが婦人部長を務める婦人部、青年部入り乱れての宴会となりました。西町会のムートーメカー、祭礼部長の[鎧屋]さんの松本さんは御多忙につき欠席でした。

蝶ノ介と胡蝶は浅草新参者にもかかわらず、役員の末席に名前を並べさせて頂いております。辻屋の下駄娘、正恵と共に婦人部のお席に(婦人部ですよ、)座らせて頂きました。何故か蝶ノ介さんも婦人部のお席に…笑える。

 

佐野の殿と記念の一枚。どーです、このシャッキリとした御姿。七十歳の折に大病をなさって、胃を全摘なさったとは思えないこの元気さ。嬉しくなりますね。可愛い~でしょ。

正恵が撮ってくれた胡蝶のお太鼓です。子供の御宮参りの着物を利用して、垂れさきだけ珍しい[染め如源]を付けて仕立てた帯です。着物は江戸小紋の[縞]と[極鮫]をはぎ合わせた着物です。

二次回は辻屋のお父さんと雷門前のカウンターラウンジ[小粋]で二度目の乾杯となりました。 

12月9日 全国新舞踊家元公演

2010年12月10日

一夜明けて冬晴れの空は爽やか。昨日は日本橋劇場で関西を本拠地とする㈳日本創作新舞踊協会[石田会長]の初の東京大会が開催されました。[家元公演]と銘打たれた今回の公演では、関西、関東の家元がズラリと顔を揃えた華やかな公演となりました。私は[さざんかの宿~雪幻花]をとってもシックな衣裳で躍らせて頂きました。沢山の家元が出演される会ですから、さぞや煌びやかなお衣裳合戦が予想されましたから、胡蝶はぐっと渋くいってみました。

切り継

これは[切り継ぎ]という様々な小紋を繋ぎ合わせた…、という表現の衣裳です。[切り継ぎ]についてはいずれ[胡蝶和もの部屋]で詳し~いっく御案内しましょうね。髪型は[銀杏返し]です。気張らぬ感じが小粋でしょ!襟は専門的に云いますと[お納戸]という青みの利いた紺縮緬。難しいんです、この微妙な色が。濃すぎず薄すぎず、江戸の庶民色の粋が出ないと駄目なんですよ。

そして蝶ノ介さんはと申しますと、家元代行なる肩書きを背負わされて、紋付袴姿で[山河]を御披露。緊張してましたよ。

序の舞出番前

そして要、扇の二人は次代を担う若手コーナーで千波流の若家元お二人と並ばせて頂き[序の舞恋歌]を躍らせて頂きました。艶やかな高島田に黒の振袖姿…、こんな衣裳をしょっちゅう着ていたら、花嫁衣装に要、扇のお二人さんがまったく興味を示さないのも納得。良いような、困ったような…。ともかく芸の火花を散らせ合った白熱の舞台でした。 

12月7日 カウンター掘削

2010年12月 8日

師走とは、本来何が起きても冷静沈着である[師匠]も流石に暮れの十二月だけは[忙しく走り回る]というところから師匠も走る[師走]になったとか。宗山流の場合はと申しますと、[全国家元公演]舞踊会の仕込み、リハーサルに明日から立会い、明後日の本番、来春の[和楽の会]の鬘合わせ、上げざらい、稽古納め、講習会、大掃除、ディナーショーとこんな具合。[師走]を絵に描いたようで御座います。

皆さま、子供の頃、親にダメと言われる遊び程楽しかった事、覚えてます?

今日は常のお稽古でした。ラストに要さん、扇さんの明後日の演目[序の舞恋歌]を確認。流石の二人の仕上がりに満足。一路、ご近所行きつけの[新吉]なるカウンター居酒屋へ。お気に入りの紹興酒の熱燗をたしなみつつ昨今世間の話題の主役、海老蔵さんの記者会見を拝見。もう充分。将来の団十郎がそんなに頭下げないでも…、などと思いつつ。ついつい店のカウンターの木目の節穴をお箸でホジホジ…。ホジホジ…。だんだん大きな穴に。

穴あけ

店主の関さんもビックリ。『やめて下さい!』もどこ吹く風。海老様可愛ソー、等と云いつつ又もやカウンターのの節穴をお箸でホジホジ…。ついにはこんなに大きな洞穴がっ。我ながらびっくり。胡蝶はこう見えて大層やんちゃなんですよ。

店の人の驚きを余所に、そそくさとお会計。店主の関さんいわく『カウンターの掘り代はサービスで○○円頂戴します』の良心的お会計に感動。

無料であれだけ掘らせて下さるなら明日もカウンター掘らせて頂きます。楽しかったっ。

杉のカウンター

どうですっ、お箸一本で掘ったとは思えぬこの出来栄え。我ながら惚れ惚れ。

ごめんなさい、こんな形ではなく、また改めて胡蝶、そして宗山流行きつけの店、浅草[しん吉]さんを御紹介させて頂きます。 

12月3日 我が家に来た[宝曳き兎]

2010年12月 3日

先月の事、自宅から目と鼻の先の浅草公会堂前のオレンジ通りの入り口にある[やま吉]さんという瀬戸物屋さんのウインドに飾られていた、それはそれは可愛い[ウサどん]と目が合ってしまいました。兎は来年の干支です。もともと私は干支の飾りものにあまり興味がありませんでした。何故かと云うと、次の年の干支に変わると[用無し]状態で放っぽらかされるのが妙に哀れだからです。

でも『この子(兎ちゃん)は違う…』と感じてしまったのです。一目惚れでした。

[宝曳き(ほうびき)]とは縁起言葉で、福や宝物を錦の袋に沢山詰め込んで引っ張ってくる、といった意味合いです。大黒様も大きな袋を担いでいるでしょ。初売りの[福袋]はここから来たものです。それを来年の干支の兎に担がせた九谷焼のこの構図。

 我が家の宝曳兎

どうです、この愛らしさ。

でも我慢…、再来年になったら干支が変わって放っぽらしの運命は哀れ…。いったんは諦めました。

けれど次の日も[やま吉]さんの前を通ると目が合っちゃって、というより兎さんが胡蝶を目で追っていたんです。本当に。迷わず購入させて頂きました。でもあんまりの可愛らしさにいきなり自宅に持ち帰っても仕方がなく思えました。もっと大勢の道行く方々に御披露したくてお店にお願いして[売約済み]の札をつけて暫らくウインドに飾っておいて頂きました。

毎日通りかかるとウインドの中にひときわ輝く胡蝶の兎さんが…、かっ、可愛い~っ。

半月ほど経って本日無事、連れ帰りました。

兎

このウサどんは干支に関係なく大切にします。 

11月30日 胡蝶もホームペイジも誕生日

2010年12月 1日

今日は私にとっては四十五回目の誕生日、そしてこちらのホームペイジがアップされ本日御披露目の誕生日です。

御贔屓の皆々様よりお祝い、御花束をお送り頂きまして感激です。有難うございました。心より御礼申します。

今日も昼から常の稽古日。[常稽古(つねげいこ)]とは、常日頃の稽古と云う意味で、特に特定の舞台出演を目指すための演目のお稽古ではなく、通常の修行稽古を指して云います。お弟子さんそれぞれの課題曲や、未経験のジャンルの演目のお稽古に挑んでいます。宗山流 の稽古場は、新舞踊は基より、古典、洋楽に至るまで全ての音曲を日本舞踊に仕上げるのが特徴です。今日も長唄の[松の緑]から、市丸さんの[春風]、挙句は得意分野の[酔って候]の花魁バージョン、しっとりと[命くれない]に至るまでありとあらゆる曲に挑戦です。戦です。修羅ですっ。

今年からお稽古に通って来ているM野さん、入門四曲目となる[女の港]を特訓中。纏綿とした曲調のしっとり感を出すことに専念しすぎると、グニャグニャ踊りになってしまうので、キリリとした粋さを持ちつつ、なよやかな女の寂しさを表現する事が大切。肉体と感情を別々に管理すると良くなります。頑張りましょうね。

今夜は七時以降の夜間稽古はありません。そう、お弟子さんがた数人が誕生日をお祝いして下さりました。

             左から、蝶ノ介、胡蝶、要、扇、桃、遊

稽古場正面の浅草公会堂横の[炭火焼・蔵]にて乾杯!ってな訳で、新鮮な[的矢牡蠣]!

門弟会の皆さまからお祝いと、浅草の老舗辻屋作、胡蝶の名前を焼印した下駄を頂戴いたしました。

 

かっこいいでしょ。皆さま有難うございました。 

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