HOME > 胡蝶をどり日記 > 2012年9月アーカイブ

胡蝶をどり日記

2012年9月の日記

9月27日 船生かぶき村

2012年9月27日

国立劇場、[かしく道成寺]の翌日。

爽やかな秋晴れに、抜け殻のような胡蝶でありました。

午前中にお芝居と舞踊の衣裳を整えて、小道具、かつらと共に宗山号[宗山流のボロ車]に乗り込み一路、栃木県塩谷郡を目指して出発。

夕暮れ時の高速道路[東北道]の山中でいきなり右の後輪パンク。

真っ暗な高速道路でレッカー業者の救出を待つ事… 1時間半!

めげずに[船生かぶき村]に8時半到着。

いきなりの[口立て稽古]に… ヘロヘロ!

ここは三咲てつや太夫元が自前で設立した[劇団暁]の劇場です。

今回も演劇グラフの取材[胡蝶乱入日記]で訪れました。

初の劇場楽屋泊り体験…! 刺激的な栃木の秋の長夜。

国立劇場の疲れを癒しつつ、虫の音を聞きつつ熟睡。

長い台詞をさらいつつ… 昏睡。

 

翌日は午前中から白塗りをして準備万端。

扇さん、桃ちゃん、木下師も東京より到着して、いよいよ昼の部の開幕。

演劇グラフ 宗山流胡蝶 (2).JPG

こんな風雅な景色に囲まれた劇場です。

宗山流胡蝶 丸髷 胡蝶の役は先妻の子供をいじめる… 怖~い女将さんの役。

丸髷姿で秋の県道を望みつつ… 出番を待ちます…

二日前の[かしく道成寺]のイメージとはかけ離れた約と環境にとまどいつつ…

衣裳を着けて、離れの建物の楽屋からお庭を通って劇場の上手に入ります。 

 宗山流胡蝶 風の盆恋歌 野原

舞踊は、夏の名残の薄物の衣裳、着納めの[風の盆恋歌]です。

演劇グラフ 宗山流胡蝶 (6) もう一曲は、白地の墨絵の龍の裾引きで[埋み火~命くれない]を踊らせて頂きました。

演劇グラフ 宗山流胡蝶 (3).JPG こじんまりとしたアットホームな劇場で、お客様の熱気が伝わります。

兎にも角にも、無事公演取材を務めさせて戴けて安心しました。

 

夏樹、春樹の兄弟座長との一枚です。

若さ溢れる一座の皆さんと過ごした、初秋の船生歌舞伎村でした。

 

今日は[9月27日]はふじ和会公演のため、土佐の高知に入っています。

本番までの3日間、ふじ和会さんとの御稽古です。

高知の夜はお気に入りの[葉牡丹]にてかつおの塩たたき等…

葉牡丹 たたき.JPG

今宵はよく寝ます…

9月26日 夢の[かしく道成寺]

2012年9月26日

大変御無沙汰いたしました。

目まぐるしく駆け抜けた先週を御紹介しましょうね!

大相撲9日目[17日月曜日]、パワーを頂きに両国国技館へ!

とても良い東側2列目の桟敷に蝶吉さん、タイガー[宗山流後援会の]夫妻と観戦。

 両国9日目.JPG

9日目にして全勝が5人も居る大変白熱した一日。

流石結びの一番、胡蝶贔屓の横綱白鵬の取り組みに、御覧の懸賞が50本近く…

横綱.JPG この美しさ… 横綱圧勝にパワーを頂いてまいりました!

 

厳しい残暑と、急劇な気温の下降に付いて行けず、体調不良に悩まされた一週間。

059.JPG057.JPG

近所の[三角]でふぐと蟹で体力を付けて[かしく道成寺]に備えます!

 

そして、いよいよ23日、国立大劇場での推薦名流舞踊大会当日。

流石、雨女を自負するだけあって朝からの雨です。

推薦名流舞踊大会  ロビー 宗山流胡蝶.JPG

開演前から… 胡蝶、緊張でボロボロの表情の胡蝶。

 要、扇、桃と四人で国立劇場の食堂で早めの昼食。

カレー… あまりにも美味しく御座いません。久々の炭水化物なのに残念でした。

胡蝶は…緊張の中… 出番の3時間も前から白塗り開始。

大道具を飾り込んでいる舞台。

 かしく道成寺 開幕直前 宗山流胡蝶.JPG

もうじたばたしても仕方ありません…

どうにでもなれ… の表情です。

これは[燈籠鬢(とうろうびん)]という特殊な形に結い上げられた浮世絵の潰し島田です。

極上、絶品の結い上がりに、床山さんにです。感謝。

 かしく道成寺 屏風.JPG

こちらは[かしく道成寺]用の二つ折り屏風。

大座敷の上手寄りに、道成寺をもじつた釣り鐘に桜の絵の屏風という演出です。

いよいよ開幕

推薦名流祭 かしく道成寺 迫上がり.JPG

迫上がる胡蝶です。

屏風の後ろでは後見のベテラン、高橋さんが見守って下さっています。

 推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 手紙.JPG

特別に誂えた長尺の手紙。[絵絹] という日本画を描く為の紗の生地を使用。

胡蝶の大きな体に合わせて、幅も長さも特製。

墨文字は小道具さんが書いて下さいます。

 かしく道成寺 宗山流胡蝶 天紅.JPG

文字散しを染めた縮緬の手拭を使っての[クドキ]部分を踊っています。

クドキは、曲中で最も女心を表現する部分。

そもそも[かしく道成寺]の[かしく]とは、江戸時代には女性のかく手紙の結び言葉。

かしこ… かしく… といった色気のある恋文を連想させるんです。

推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 帯.JPG

ですから胡蝶は、衣裳の帯、手拭いの墨文字、紗の手紙、

 推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 文字ちらし.JPG

前半の扇の天紅文字散しと… こだわった[文字ちらしづくし]にしています。

余談です。

 そしていよいよ黒の桜の衣裳を引き抜いて、新誂の[銀鼠ぼかしの染井吉野]です。

推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 薄墨引き着.JPG

ほんのりとした清潔感のある地色が特徴です。

衣裳の地色が変わると、同じ白地の塩瀬の帯の印象が全く違うように映りますね。

推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 胡蝶.JPG

後半は扇を朱塗り骨の柳に龍の丸の箔刷りの物に持ち替えます。

 そして廓の若い衆の獅子舞登場。

 推薦名流舞踊大会  かしく道成寺 獅子.JPG

千川流二代目家元 千川貴楽さんの獅子、飛んでます!

確かに浮いている事を確認して頂ける一枚です。

飛んでます…!

大和楽の家元、大和久満先生の視線も… 飛んでいる獅子に釘付けです!

 そしてなんとか幕切れに辿り着く事が出来ました!

推薦名流祭 かしく道成寺 幕切れ.JPG

この上ない演奏の大和楽の皆々様、鳴り物様、千川貴楽さん、後見さん、そして楽屋回りを手伝ってくれた皆さんの御蔭で何とか幕が下りました。

沢山の応援にいらして下さった皆様に感謝致します。

舞台の写真撮影は下駄娘、正恵の作品です!

 

打ち上げは30人以上の皆さんが着て下さり、銀座のスエヒロでお肉です。

推薦名流舞踊大会  打ち上げ 宗山流.JPG

萌ちゃんのアメリカ転勤、コッシーの四国支店長昇進祝いも兼ねての大宴会となりました!

 

…何と胡蝶は … 翌日には群馬に向かって出発。

演劇グラフの大衆演劇の取材出演です…

やっ…休めない~っっ… 

9月16日 東京スカイツリー音頭

2012年9月16日

昨晩、[土曜日]は東京スカイツリーのお膝元、墨田区、牛島神社の秋の御祭礼です。

地元婦人部でもある宗山流蝶吉さんも氏子であることから、今年の盆踊りはちよっと華やかに!

胡蝶、扇、桃、皐月、蝶ノ介も参加させて頂きました。

 太平町レストラン.JPG

盆踊り前に、蝶吉さんの息子さんが営むイタリア料理店にて乾杯!

胡蝶の隣は蝶吉さんのお嬢さん、美恵子さんです!

004.JPG 桃ちゃんはひたすら食に走ります。絵になります!

何と、地元も各町会で盛り上げている、[東京スカイツリー音頭]を相原ひろ子さんが唄っている事から、御本人を呼んで唄って頂きましょう!…

と云う事になり…!

 相原ひろ子 スカイツリー音頭.JPG

この様な事が実現。

大変な盛り上がりです。

生…相原ひろ子…呼んじゃいました!

宗山流蝶吉、奮発しました! 相変わらずの太っ腹です!

町会も大喜びです!

盆踊.JPG 胡蝶も何十年振りかで盆踊り参加!

皆さんに紛れて… 紛れるには背が巨大すぎます!

どの曲もけっこう難しくってビックリ。手も足も出ませんでした!

 盆踊り 相原ひろ子 宗山流胡蝶.JPG

相原ひろ子さんも[東京スカイツリー音頭]の他に、[河内音頭][新東京音頭]等々たくさん唄って下さいました。

盆踊り解散後は相原ひろ子さん夫妻と12時半迄宴会!

楽しく盛り上がりましたよ。

実は胡蝶…一昨日の[かしく道成寺]の下浚い以降体調を崩して絶不調でした。

何とか昨日の常稽古、盆踊りを乗り切りました。

今日の日曜日は、[かしく道成寺]の衣裳仕込み、高知ふじ和会さんの衣裳仕込みです! 

9月15日 推薦名流舞踊大会、下浚い

2012年9月15日

これは来週末の[推薦名流舞踊大会]の[かしく道成寺]で締めさせて頂く帯です。

 塩瀬墨文字丸帯.JPG

白地の塩瀬地に墨文字で[いろは仮名]を描いた丸帯です。

先週仕上がって来たばかりです。

胡蝶の大好きな帯ですが、白地の塩瀬の帯はすぐに色がやけてしまったり、ちょっとした汚れが目立つため、今回で4代目を染めました。

桜と帯.JPG 着物に合わせるとこんな感じです。

この衣裳に引き抜きのこの黒地の衣裳を被せて登場します。

 染井吉野黒地引き着 宗山流 胡蝶.JPG

そしていよいよ下浚いでした。

初演の緊張感に引きつり気味の胡蝶です。

 推薦下浚い かしく.JPG

家元、大和久満先生はじめ、大和楽の看板奏者の皆さんの演奏があまりにも美しい音色。

この[かしく道成寺]という曲は、この上なく華やかな所と、しっとりとした部分のメリハリが素晴らしい曲なんです。

推薦下浚い 柳.JPG

 帯は[柳結び]に締めています。

推薦下浚い 桜裾引き.JPG

黒地の衣裳を引き抜きますと、いよいよ例の[銀鼠ぼかしの染井吉野]の衣裳が現れますよ。

何ともほんのり、そしてスッキリとした…目の覚めるような色調の変化を楽しんで頂けますよ。

 推薦下浚い (77).JPG

胡蝶が素顔で色黒ですから、あまり着映えがしませんね!

白塗りの本番をお楽しみに…。

推薦下浚い 幕切れ.JPG 獅子舞の廓の若い衆との振り事があって、幕切れとなります。

獅子舞は千川流二代目家元、千川貴楽さんが出演して下さいますよ。

千川貴楽さんとは、歌舞伎俳優養成所からの27年来の親友です。

 天紅の縮緬手拭い.JPG

これは、小道具に使用する[天紅に文字散し]の鬼縮緬で誂えた手描きの手拭です。

色っぽい小道具でしょ!

 推薦下浚い 夕暮れの国立.JPG

下浚いを終えて、夕暮れの国立劇場を後にします。

美しい正面ロビーです。

帰りは、下浚いで御一緒した貴山観史朗家元と千川貴楽さん、チャマと夕食。

又しても舞踊談義花盛り。

あと1週間、[かしく道成寺]… 踊り込ませて頂きます。 

9月12日 かしく道成寺の桜の引き着

2012年9月12日

金魚の夏唐織の袋帯です。

 金魚帯.宗山流胡蝶

今週金曜日、7時からテレビ東京で放映のバラエティー番組の取材でした。

季節的には遅いのですが、収録が盛夏だった為、同じ帯を締めての後取材です。

金魚袋帯 お太鼓 宗山流胡蝶.JPG 可愛い金魚の織り出しです!

裾ぼかし.宗山流胡蝶裾引き衣裳

これは、今月の23日、国立大劇場で上演させて頂く[かしく道成寺]の衣裳です。

裾の墨鼠から、薄鼠にぼかし上げた、染井吉野の桜の引き着です。

胡蝶の大好きな桜の衣裳、御贔屓さんが[かしく道成寺]の為に染めて下さいました。

 地色のぼかし具合が一番大切なポイントです。

古典の衣裳は単色で仕上がっている物が多く、[決り物]の色柄がほとんどです。

胡蝶の上演させて頂く古典の舞台衣裳は、そうした[決り物]を避けます。

つまらないからです。単調だからです。

勿論、[決り物]の良さも沢山ありますが… 胡蝶、似合いませんから…!

桜の裾引き.JPG

今回の[かしく道成寺]、どうなります事やら…。

[かしく道成寺]とは、皆様御存知の[娘道成寺]の[安珍清姫伝説]の物語りの流れをくむものではありません。

この曲は、初代猿若清方流祖が、分家家元の猿若吉代先生の為に作詞、振り付けされた稀代の名曲です。

江戸吉原の廓の見習い娘が、一人前の芸者に育っていく様子を、女心の細かい襞とともに華やかな大和楽の楽曲に仕立てた筋立てです。

その風情を[道成寺]の筋立ての流れに見立てて芸者踊りとして構成した演目です。

道成寺の『鐘に恨みは数々ござる~』の安珍の隠れた鐘その物に対する恨みの件は、芸者が惚れぬいた男性との、明け方の鐘の音によって…別れなければならない…、明け鴉の意味を持ちます。ちよっと難しいお話ですね!

何と云っても猿若流儀に伝わる名曲を胡蝶の新振り付けで上演させて頂くのですから…。

今日は、浜町の猿若流家元本家、そして蛎殻町の分家家元、猿若吉代先生のお宅に御挨拶に伺って参りました。若輩物の胡蝶が勝手に創作振り付けさせて頂く御無礼をお許し頂くよう、伏してお詫び申し上げて参りましたよ!

明日は国立劇場で、大和楽の家元、獅子にお付き合い頂く千川流二代目家元、千川貴楽さん、後見の高橋さんとの下浚いです。衣裳を付けて、引き抜きの段取りも本番どうりに行いますよ。

眠れません! 結構、来てます… クシュン…  

9月10日 第23回清流会、久喜大会

2012年9月10日

先週末の土曜日から久喜にはいりました。

第23回清流会、久喜大会のリハーサル、そして昨日の日曜日の本番とハードな二日間でした。

毎年残暑真っ只中恒例、この時期が極暑埼玉の久喜会の季節なんです。

前泊の久喜〇×ホテルの部屋が湿気ていて少々… 大分御機嫌斜めの胡蝶であります。

当日は素晴らしい秋晴れ!灼熱の久喜!

 久喜会H24 紗の衣裳.JPG

これは[高瀬川]を季節柄、紗の衣裳で踊ろうと思って着用。

気分だけは涼しく…!

 久喜会H24  夏の如源 お太鼓 宗山流胡蝶.JPG

帯は絽の夏如源に、アイヌ柄[あつし模様]の染め帯です。

その気で舞台に出たまでは良かったのですが…

 久喜会H24  高瀬川 宗山流胡蝶.JPG

何食わぬ顔して…しら~っと踊ってますが、実は小道具の扇を帯に差さずに舞台に出てしまい、アワアワ…

仕方無く扇を使用せずに手振りと傘で強行突破。

講習会でも課題曲としてやっているため、御客様の中には不思議に思った方も居た事でしょう…

胡蝶、やらかしました、スミマセン… 門外不出の舞台映像がまた増えました。

久喜会H24 チャリティー募金.JPG そして胡蝶の[失敗高瀬川]に引き続き、恒例のチャリティー募金。

入場料金まで頂戴したその上に… 有難うございます!

出演者が客席に下りて、皆様から温かいお気持ちを頂戴して久喜市の福祉に毎年寄付させて頂いています。

久喜会H24 舞台袖.JPG

舞台袖では出番の合間を縫って、宗山若い衆軍団、翼と学、桃[若い衆?]が音響担当。

そして扇、礼、要がアナウスを交代します。

 久喜会H24  黒子.JPG

胡蝶も出演の合間に黒子をします。

何でも自分たちでやる、零細企業です!

久喜会H24  夏嬉しいね 宗山流桃.JPG 何と久々に女役で登場の桃ちゃんの[夏うれしいね]です。

『可愛い~っ』の声も飛んできて大盛り上がり。

 久喜会H24  はみ出し.JPG

結局、所作板[舞踊の檜板の事です]の最前線までにじり出て本性丸出しの爆笑振り付け…

誰にも止められません…

 久喜会H24  廊下.JPG

[よさこい祭り唄]の扮装の扇、礼に挟まれた桃嬢です。

 久喜会H24  さのさ舟 宗山流要.JPG

こちらも初演の[さのさ舟]に挑戦する要、芸者姿で出番を待ちます。

久喜会H24  昭和放浪記 宗山流葵.JPG

久喜清流会の実行委員でもある宗山流葵の[昭和放浪記]

残切りという髪型で、縞の着流しが良く似合いますね!

ド貫禄の立ち役姿は流石です。

 久喜会H24  英邑流家元 英邑秀.JPG

こちらは久喜清流会の実行委員長、英邑流家元、英邑秀の芸者姿。

艶やかに夏の絽の引き着で[恋の柳橋]を披露。

門弟の英邑流の皆さんも、出演に、そして裏方全般に本当に力を尽くして下さっています。

本当に華やかな皆さんの48演目に引き続き、恒例の[胡蝶演歌舞踊の世界]です。

 道成寺 宗山流胡蝶 久喜会.JPG

幕開けは[道成寺]です。

今回の中高島田… 超細かい注文で仕上がった木下師の職人技が光りまくる逸品。

古代差し[時代物の簪]で飾って、前髪くくりが愛らしい赤でアクセントを付けます。

 久喜会H24  道成寺 宗山流胡蝶.JPG

一昨年誂えた衣裳ですが、まだ刺繍の金糸に張りがあって重たいです。

こういう刺繍の衣裳は、ある程度着こなしていかないと柔らか味が出て来ませんね。

柔らか味が出て来る頃には胡蝶の体力が落ちて[道成寺]なんかとっても無理になるんでしょうね!

体力勝負の曲です。あと何年踊れるのかしら…

 久喜会H24  桂希流二代目家元 桂希礼.JPG

そして宗山流礼[桂希流二代目桂希礼] この男っぷり…如何です、

この流し目… 決ってます。 猫がサンマを狙っている目付きです!

本人、普段はとても女性らしいんですが… 相当立ち役… お好きです。

久喜会H24  女さすらい 宗山流胡蝶.JPG

そして胡蝶のの二景目は[女さすらい]です。

夜会巻きにお太鼓で、[和綴じ本散し]の引き着です。

上半身の地色は、白にこよなく近い[瓶のぞき]と云う、淡い淡い水浅葱色です。

 女さすらい 宗山流胡蝶 夜会巻き.JPG

今回は扇の持ち忘れはありませんでしたよ!

小道具は忘れませんが、よく振りを楽屋に忘れて来るのが駄目ですね!

久々に美川憲一さんの[慕情]も踊らせて頂きました。

久喜会H24  天城越え 宗山流扇.JPG

扇さんは久々の[天城越え]で登場。

悩ましげな表情にご注目くださいましよ…

名曲の力と扇さんの魔力で客席も過熱気味です。

胡蝶も早拵えで絽の秋草の衣裳に着替えて延々トーク。

久喜会H24  毒舌.JPG そして季節柄[風の盆恋唄]を踊らせて頂きました。

毒舌に引き続いてのしっとり演目で、御客様も驚かれた事でしょうね!

 久喜会H24  風の盆恋唄 宗山流胡蝶.JPG

横座りに寝そべって、蚊帳から顔を出す件です。

どっこいしょにならないように立ち上がるのが大事なんです。

何度踊らせて頂いても、難しい一曲です。宗山十種の内の一曲です。

 久喜会H24  風の盆恋唄 宗山流胡蝶 (26).JPG

扇は[役物]の朝顔のものです。

[役物(やくもの)]とは、この扇は[この役、この演目]の為の物という意味です。

風の盆恋唄用の扇は、朝顔の扇と、月に薄、月に燈籠…等々誂えてあります。

その時の衣裳と気分で決めるんです。

鬘は浮世絵潰しの夏飾りです。

久喜会H24  あばれ太鼓 宗山流要.JPG

そして要の[あばれ太鼓]も、本人初演の一曲。

目の奥に余裕の光が感じられますが… 本人必死だったそうです!

久々のキリリ演目ですが、なかなか良かったとの御声も…

そして扇さんの[新東京音頭]の解説に乱入したのが桃チャン扮する[杉チャン]

久喜会H24  杉チャン 桃.JPG

スゴイ荒技も何のその… 杉チャンに成りきって踊る踊る!

この間に胡蝶は立ち役に性転換です。

 久喜会H24  やくざ若衆 胡蝶.JPG

ひばりさんの[やくざ若衆祭り唄]です。

宗山流の定紋の首抜きの縮緬浴衣で稲瀬な踊りです。

久喜会H24 ラスト.JPG

終演後、フィナーレ出演者の皆さんとの集合写真です。

 久喜会H24  宗山流三人.JPG

杉チャンを取り囲んでの撮影大会で一日が終わりました。

こん回も美味しい処は全て桃杉チャンが浚って云ってしまいましたとさ!

本当に賑やかな久喜の一日でした。

出演者の皆様、そしてお手伝い頂いた皆々様、宗山流越谷教室の胡要さん、千絵ちゃんにも感謝です。

残暑の一日、本当にむ有難う御座いました。 

9月7日 第六十回、舞踊華扇会

2012年9月 7日

目に見えない大きなものが身体全体にのしかかって来るような、薄曇りの早朝。

最後の仕上げに、夜明け前の稽古場で雪を舞いました。

舞台の無事を観音様に祈り…楽屋入りです。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 場内.JPG

第60回の華扇会、開演前の場内はとても華やかに浮き立っています。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 ロビー.JPG

ロビーでいつもの記念の一枚。

胡蝶は演目にちなんで、黒地の絽縮緬に雪輪の訪問着にしてみました。

要も扇も芸者さんにしか見えず… 派手すぎます!

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 中暖簾.JPG

国立劇場はじめ、大きな本格的劇場の楽屋は必ず[内暖簾]と、[表暖簾]を二枚掛けます。

とっさに表からの御客様がいらっしゃって着替えている奥が見通せないようにするためです。

 楽屋履き.JPG

これは今日履き下ろしの楽屋草履です。フェルトを重ねて、畳を乗せたものです。

むかしから新派の[湯島境内]のお蔦や、[不如帰]の浪子と云う様な役は、必ず[フェルトの草履]を履いていました。軽くて音がせず、優しい履き心地です。

浅草辻屋さんの特製。胡蝶の名前を焼き印してくれたのは、下駄娘、正恵です。

ちなみに、草履のサイズは22.5センチくらいです…?[ 実は巨大 ]

暖簾、鏡前、楽屋履き…一つ一つの細かい身の回りの物が、舞台出演の重圧感を軽減してくれているんです。

 

富山清琴先生の楽屋へ御挨拶していよいよ舞台へ…

第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 開演直前.JPG

もうこうなると俎板の鯉状態です。

15分の静寂と勝負。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 夜会巻き.JPG

燭台の灯が虚ろに揺れます。

場内ぎっしりの御客様。

少々客席が静まりませんが…

そこは心を無にして集中力を高めます。

第60回報知新聞 舞踊華扇会[雪]宗山流胡蝶.JPG

傘を開く音もころして、前半は特に慎重に。

中盤戦の山場は胡弓が入って来る[雪の合い方]がとても重要。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 燭台.JPG

国立劇場の[本吊り(ほんつり)]と云われる半鐘は屈指の音色です。

遠くから聞こえる『ゴォン~~』の音色は千両ですよ。

 音と舞の世界。地唄ならではの重厚な静寂の時が流れます。

胡蝶の雪には後半、一度だけ傘を開く[パチン]の音を三味線の合間を縫って聴かせる処があります。

心の糸が『プツン』と切れたと云う表現です。

これも一つの音楽です。

なかなか御客様には気付いて頂けない演出です。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 蝋燭.JPG

何と云ってもこの[雪]という演目… 女の深い[哀しみ]と[孤独]のみを表現する演目ですので、笑顔など微塵もない一幕。

さぞや皆さま、心気臭い思いで耐えられた事と存じます。

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 如源.JPG

今日も[本夜会]と、[如源]の帯の織り出しが胡蝶の後ろ姿を支えてくれています。

いよいよ舞い納め… 

というくらいの時に…ようやく心と体が一体化してくるんですよ…これが…

 第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 富山清琴.JPG

富山先生、人間国宝の音色… 勿体のう御座いました。有難う存じました。

そして、御来場の皆様… さぞ息苦しい15分であられました事と御察し申します。

そして様々な音をかき消すのに御協力頂きましてありがとう御座いました。

第60回華扇会[雪]宗山流胡蝶 楽屋前.JPG

華扇会の舞台に立たせて頂いた本日の全ての皆様に、心より御礼申し上げます。 

 

撮影 下駄娘&桃

明日の[雪] 胡蝶和もの部屋より

2012年9月 5日

雪ロゴ.png

明日の、華扇会上演の地唄舞[雪]をあらためて御紹介させて頂きます。

明日で14演目となります。

胡蝶の出演は2時過ぎです。何卒宜しくお願い致します。

 

地唄舞は[上方舞]が源流です。

上方舞(かみがたまい)は、江戸時代の中期(1800年頃)から末期にかけて上方(関西)で発生した日本舞踊の一種です。屏風を立てたお座敷で舞う素踊りが基本でした。源流は御殿舞や能を基本にした静的な舞に、人形浄瑠璃や歌舞伎の要素を取り入れた、しっとりとした内面的な舞い方が特徴です。歌舞伎舞踊より抽象的で単純化された舞踊表現ですね。伴奏は地唄が用いられることが多い事から[地唄舞]と呼ばれています。

宗山流胡蝶 地唄舞雪 スチール.jpg

戦後、[武原はん]師が、元々限られた宴席での[座敷舞]だった[地唄舞]を東京進出とともに大劇場での上演、観賞に相応しいまでの[舞台の地唄舞]に昇華させ、現在の[地唄舞]にまで仕立て上げました。

その名手[武原はん]の[雪]は、まさに一世を風靡した生涯の代表作でした。胡蝶も子供の頃から、“はんさん”の雪として憧れていました。

この[雪]という作品は、地唄舞の内でも艶物(つやもの)と云われる、女舞の色っぽい情緒のある作品の頂点。

大坂新地の芸妓ソセキは、愛しい男に捨てられ出家しました。雪の降る夜の一人寝に、浮世を思い出し涙する、という内容です。

今は出家して清い境地にいることを「花も雪も払えば清き袂(たもと)かな」という名文句で始まります。

胡蝶も[雪]にはとっても思い出があります。

ある時、胡蝶が雪を舞ってみたい…、と日本大学芸術学部長、目代清先生に御相談した処、目代先生より、『あなたらしい[雪]を見せて頂戴ね…』とのお言葉を頂戴いたしました。この言葉を旨に一年がかりで創作致しました。

従来の[雪]は、髪型は[丸髷]に衣裳は裾引きに帯は[角出し]に結ぶ、上方舞のオーソドックスなスタイルでの上演が一般的ですが…

私はこれまでの[地唄舞・雪]の固定概念を打ち崩したスタイルで構成しました。

 宗山流胡蝶 地唄舞雪.jpgのサムネール画像

[夜会巻き]に[お太鼓]という、新派の様式で[明治]の風情に置き換えてのスタイルです。

着物の裾は、銀鼠にぼかし下ろし、雪の歌詞[花も雪も払えば清き袂かな…]と友禅にて書き散らせて、桜の花びらを染め抜きました。淡色の質素な中に、清潔感のある白が際立つ意匠を考案しました。帯は[如源]の黒繻子の本丸帯。繻子のしっとりとした光沢は独特です。

[地味だ、][喪服だ]といった御意見も沢山頂戴いたしましたが、胡蝶の[雪]の世界です。

絹張りの傘も、白無垢の[2尺1寸]の特別誂え。並はずれた大振りに拵えて頂きました。

初演は[邦楽と舞踊]主催の[日本舞踊大会]国立小劇場。奇しくも[目代清先生追善]の会に胡蝶は[雪]で参加させて頂きました。

抑制された地唄舞の表現、限界のリアル感は [抽象的で単純化された舞踊表現]との胡蝶の大勝負。

とてつもなく長い16分であり、無我夢中、一瞬の16分でした。初演の時は舞台での事は何も覚えていません。何と、自分でも驚きの[奨励賞]を頂戴いたしました。一生の思い出の一つです。

地唄舞雪胡蝶沖縄国立劇場.JPG

あれから、節目節目の舞台の折には胡蝶の[雪]を上演させて頂いています。何度舞わせて頂いても完成の見えない、果てしない演目です。一生の課題曲の一曲です。

 東京新聞推薦名流舞踊大会胡蝶雪舞台面.JPG

第46回東京新聞主催・推薦名流舞踊大会・於国立大劇場

大劇場の大ホリ、奥行きいっぱいに立て廻した八双の銀屏風。これが演りたかったんです…。

演奏は人間国宝、富山清琴先生、胡弓は御子息、富山清仁さん。極上の[演奏]でした。

 

胡蝶の演出の幕切れは、黒の羽織を左肩から袈裟掛けに羽織り、[尼]になって出家したという思い入れで、尼僧の袈裟に見立てての立ち姿で片手拝みの舞い納めとなります。

地唄舞雪胡蝶幕切れ.JPG

 

【胡蝶・雪の主な上演記録】

平成15年7月21日[日本舞踊大会]国立小劇場

平成16年11月3日[清流会] 浅草公会堂

平成17年6月[愛知万博・愛地球博]日本館

平成17年12月25日[胡蝶リサイタル]明治座

平成18年6月4日[父一周忌追善胡蝶華舞台]高知 

平成18年12月18日[玉手箱の会]イイノホール

平成19年6月24日[胡蝶華舞台]京都先斗町歌舞練場

平成22年9月20日[推薦名流舞踊大会] 国立大劇場 

平成23年10月16日[和リーグ日本公演]小山町総合文化会館

平成23年10月21日[和リーグヨーロッパ公演]ルクセンブルグ 

平成23年10月23日[和リーグヨーロッパ公演]ジュネーブ ジュネーブしししし

平成23年10月25日[和リーグヨーロッパ公演]ローザンヌ ろーろー絽絽ろろろろろろろろろろろろろろらちにとしなずめろ

平成23年10月27日[和リーグヨーロッパ公演]チューリッヒ 

平成24年9月6日[第60回華扇会] 国立大劇場  

 

[地唄]の演奏もその都度、富山清琴先生(人間国宝)、富田清邦先生、菊原 光治先生と、当代超一流の先生の演奏にて舞わせていただけました事は何よりの光栄です。先生方の素晴らしい演奏に恥じぬ胡蝶の[雪]を一生勉強させて頂き、舞い続けさせて頂きたいと存じます。 

 黒繻子の如源の帯胡蝶金錂.JPG

黒繻子のお太鼓の垂れはもちろん[如源]です。それも何と[胡蝶]の朱織り出しの特別誂えです。

※[親衛隊・小林益子誂製]

 

【地唄雪歌詞】

〽花も雪も払へば清き袂かな
ほんに昔のむかしのことよ
わが待つ人も我を待ちけん
〽鴛鴦の雄鳥にもの思ひ
羽の凍る衾に鳴く音もさぞな
さなきだに心も遠き夜半の鐘
〽聞くも淋しきひとり寝の
枕に響く霰の音も
もしやといつそせきかねて
〽落つる涙のつららより
つらき命は惜しからねども
恋しき人は罪深く
思はぬことのかなしさに
捨てた憂き捨てた憂き世の山葛[やまかづら]  

9月4日 [山中節道中流し]

2012年9月 4日

華扇会の下浚いから浅草に戻り、早くも11月の浅草清流会のお稽古を開始した杉田さん。

今年は[夜桜お七]に挑みます。お楽しみに。

そして引き続き蝶吉さんのお稽古でした。

皆さん本当に熱心に取り組まれてます。

 夕食は蝶吉さんと一緒に雷門前の月見草にて!

 オマール.JPG

美しいオマール海老の一品です。

舞踊話しで盛り上がりました。

 

暦は九月になりました。

早速今月のお稽古開始です。

暑さも何のその…宗山流の門弟は本当にお稽古好きです。

日曜日からは過密な日程の隙間を縫って山中温泉に。

胡蝶が大好きで通っている山中温泉のかよう亭の御主人が、山中の発展の為にと10年程前から、かの本条秀太郎先生と提案して始めた[山中節道中流し]という風情あるイベントで、『是非踊って下さい、』と御誘い頂いたのです。

団扇.JPG

そんな素敵なお話し…もう、すっ飛んで行きましたよ!

山中到着.JPG

いつもかよう亭に御一緒する翔さん、チャマ、そして恵リンも参加して山中到着。

夜のイベントなので、早々に露天風呂です。

昼温泉.JPG

大変失礼いたしました…!

 いつもの、冬の銀世界のかよう亭の景色とは別世界

 かよう亭雪景色湯殿.JPG

これは今年のお正月に訪れた時の景色です。

木立の気色に囲まれたこの眺めはどうですか…

森林浴.JPG

森林浴と温泉浴を同時に出来ますよ!

夕方まで別会場で行われていた[山中節コンクール]の審査を終えられた本条先生と夕食を囲みました。

先月の国立劇場のお話しで盛り上がりましたよ。

香肴.JPG

香魚(こうぎょ)と呼ばれるほど良い香りの鮎です。

早めの夕食をすませていざ[山中節道中流し]の会場へ!

何とあいにくの雨模様の予報!

薄曇りですが、途中から降られては大変です。

本来のコース、街中からこおろぎ橋迄を流し踊り出来ないので、急遽[芭蕉の館]という建物で行われる事になりました。

胡弓、三味線の楽器は雨が大敵なので仕方ありません…

御挨拶.JPG

 本条先生の御挨拶に引き続き[山中節道中流し]開始!

 道中流し.JPG

芭蕉の館を取り囲んで、縁側から、中庭で踊りまくり…この風情です。

山中節に振り付けされた流し踊りの振りは、シンプルで良い感じです。

何が贅沢って… 本条先生の生[山中節]で踊りまくっちゃうんですよ!

山中節.JPG すごい…贅沢すぎる[山中節道中流し]でした。

山中道中流し.JPG

イベントも終わり、かよう亭に帰還…

すると又しても踊り再発。かよう亭の玄関先で盛り上がって…

突如、踊り出す我々…

藤三智栄先生.JPG 今回御一緒した大御所、藤三智栄家元、そして偶然にも高知の美穂川流家元、大阪の花村流家元も合流しての輪踊りに大興奮の玄関先。

ロビーで.JPG

あげくの果てには本条先生即興の弾き唄いで、高知の美穂川をイメージしてよさこい節…

東京の宗山流には東京音頭を演奏してくださり、踊る踊る!

偶然遭遇され、御覧になったお客様は本当にラッキーな舞踊家がお見せする深夜の輪踊りですね!

山中の夜.JPG

チャマ、藤三智栄家元、花村家元、本条先生、そして胡蝶と翔さんの間にいらっしゃるのが高知の美穂川家元。

何と、高知の美穂川家元は胡蝶の初高知公演で8年前からのお付き合いです。あまりに偶然の再会に驚きです。

家元の皆さんは車で2時間かけて越中おわら節の[風の盆]に出掛けて行かれました。

乾杯山中.JPG

ここからは本条先生との芸談義に花が咲き、深夜迄素晴らしいひと時を頂戴いたしました。

感激でした。

 

そして翌朝、日本一との称賛に相応しいかよう亭の朝食。

 かよう亭湯どうふ.JPG

日頃は朝食を食べない胡蝶ですが、昨日は頂戴いたしましたよ。

 日本一の朝食.JPGシンプルでヘルシーな献立ですが、心の籠った味です。

 

午後は金沢の東の廓を見物。

突然のにわか雨に見舞われつつ北陸の台所、近江市場へ…

 近江市場.JPG

新鮮な魚で早くも日本酒乾杯。

恐るべし… 

 

秋の雲を見ながら小松空港へ。

秋の雲.JPG

とっても濃い~ぃ二日間でした。

 

 今日はこれから常稽古です。

 明後日はいよいよ第六十回、舞踊華扇会、国立大劇場での地唄舞…雪です。 

9月1日 舞踊華扇会・地唄[雪]

2012年9月 2日

 

昨晩は久々の雨で気温が下がり、連日の熱帯夜から解放されて一息でしたね。

一昨日、いよいよかねてより御案内の報知新聞社主催、舞踊華扇会の下浚い[リハーサルですね]がいつもの国立劇場の大稽古場で行われました。 

[華扇会]は、胡蝶が子供の頃から憧れた舞踊会でした。六代目藤間勘十郎、武原はん、吾妻徳穂、吉村雄輝、猿若清方、花柳寿輔、花柳寿楽、高濱流光妙…もうそれはキラ星の如く、大正、昭和を代表する大舞踊家の先生が中心となって構成されていた三日間に渡る舞踊公演です。当時は春と秋の二回開催されていて、春の会は舞踊家の登竜門でした。春の会に10回[10年]出演するとようやく秋の会に推薦を頂けるとても見識の高っか~い会、それが報知新聞社主催、舞踊華扇会だったんですよ。

そこに胡蝶が出演させて頂けるなんて… 嬉しいと申しますより…

怖いです。

ましてや今回は60回記念公演の節目とあって、何か華やかな演目を…と考えましたが、やはり初御目見得ですから数を重ねて上演させて頂いてきた、地唄舞の[雪]を舞わせて頂きます。

もちろん演奏は人間国宝の富山清琴師にお願いを致しました。

 打ち合わせ 雪.JPG

細かい処を打ち合わせてからのツボ合わせ…

何度舞わせて頂いても緊張します。

雪 下浚い.JPG 傘を開く音を絶対にさせない…胡蝶のこだわりです。

留めの『パチッ』の音等もっての他。地唄と胡弓の音色だけの世界です。

息が詰まって倒れそう…と何度も御客様に云われました。

雪ツボ合わせ.JPG

その空気感を創り出す事こそが、[地唄舞、雪]の命です。

女の孤独、喪失感。雪の夜の独り寝。

歌詞に『〽聞くも寂しき独り寝の 枕に響くあられの音も もしやと、いっそ急きかねて…』

凄いです。孤独な雪の枕辺で聞く雪の音を、もしかしたらあの人が訪ねて来てくれたのかしら…

そんな女心。凄いです。

富山.JPG

今回、13演目の上演、富山清琴先生の演奏では4演目となる[雪]…

命懸けで舞わせて頂きます。

 

国立劇場からの帰りに、麻布の更科堀井で久々にお蕎麦。

 更科堀井 宗山流胡蝶.JPG

じゅんさいの冷やし蕎麦、スッキリとして美味しかったですよ。

じゅんさいの冷し蕎麦.JPG

命がけのくせに… お蕎麦食べるなんて…

スミマセン。

 

報知新聞社主催 

第六十回 舞踊華扇会

平成二十四年九月六日[木曜日]

於 国立大劇場

 胡蝶演目 地唄舞 雪

演奏 人間国宝 富山清琴師

胡蝶の出演は中日、昼の部の後半ですので二時過ぎ頃の上演となります 。

 

いつもブログをお読み頂き、コメントを下さる方…本当に本当にありがとうございます。

参考に、そして励みになります。心より感謝致します。

月別アーカイブ

ホーム胡蝶ごあいさつ胡蝶をどり日記公演の御案内宗山流について清流会についてリンク集