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胡蝶をどり日記

2013年10月の日記

10月28日 いよいよ沖縄宗山會

2013年10月28日

台風27号に翻弄されつつ開幕させて頂いた、宗山會沖縄公演。

胡蝶は4日前から那覇に入って、沖縄教室仕上げの猛特訓を!

総仕上げ.JPG

舞踊の仕上げはとても難しく、一年積み上げてきた踊りそのものを一度、本番間際にぶち壊す位の修正をするんですよ。

そうする事によって、[なんとなく…] 身に付いてきたクセや、馴れ合いの [間] を大改造出来るんです。

とても危険を伴う、リスクの高い仕上げ稽古ですが、本番前の緊張感で上手く出来上がりますよ。

 

今回、東京本部から有志の門弟会が参加して下さいました。

当初は前日沖縄入りをしてリハーサルに臨む予定でしたが、台風の東京接近が現実味を帯びた…

と云う、某旅行代理店の物凄い勢いのアドバイスもあり、当初の航空券をキヤンセルして、一日前の金曜日の航空券に買換え…

その莫大かつ、荒唐無稽な請求金額に驚愕しつつ… 會の成功には代えられず…

この三日間、胡蝶は、舞台の事と、飛行機の事が心配で心配で… ゲッソリしてしまいました…

公演二日前に、スタッフの一部と東京門弟会の皆さんが無事金曜日到着。

           アグー宴会.JPGアグー豚チャンのしゃぶしゃぶ宴会。

着付け、顔師さんと、お仕事の都合で前倒し出来なかった出演者が…

当日の午前の便で到着する事となったのです…がっ

何と、某旅行代理店の台風情報はことごとく良い方に? ハズレまくり

当初の土曜日、キャンセルさせられた飛行機が何食わぬ顔で、東京羽田国際空港を那覇に向けて飛び立ったので御座います。

理不尽極まりない、15人ほどの航空券、通常料金にての買換え騒ぎも…

27号台風と共に、北陸から日本海へと消えていったので御座います…

国立稽古.JPG

前日は何事も無かったように、浦添国立劇場の稽古場では、宗山會のリハーサルが行われました。

当日の宗山會、沖縄会の様子は、膨大なる写真を整理してから御報告させて頂きます。

                那覇国立楽屋口.JPG

国立劇場の楽屋口の張り出しが、宗山會様… ではなく、主催責任者の胡蝶の本名が書かれていたのには苦笑。絶句…

 

恐るべし… 無責任某旅行代理店… 浅草店…

異常気象に、異常事態…

莫大キャンセル買換え代金、風と共に去りぬ…

 

 

 

10月18日 桂希流舞踊会

2013年10月18日

桂希流二代目家元 桂希礼さんが宗山流の胡蝶の元に門弟としてお稽古に上がったのが…

今を去る事12年前でしょうか…

お母様の桂希流宗家、桂希紫峰先生が、英邑流家元 英邑秀さんと、七沢流家元 七沢翠紅さんと三人で宗山流に入門して下さったのが14年前ですから…

あまり日本舞踊に興味の無かった礼ちゃんが…

桂希流二代目 桂希礼 宗山流   (11).JPG

今回、桂希流二代目家元として立派な発表会を開催しました。

10月13日、快晴…

 

有料公演にも関わらず、朝から超満員の会場…

学と胡蝶と蘭さんで入場券を切らせて頂いて、御入場のお手伝いです。

                 桂希流もぎり.JPG

コッソりのお手伝いですから、胡蝶に気付く御客様は居ませんでしたよ!

若干の方にはバレてしまいましたが…

桂希流二代目 桂希礼 口上.JPG

芸者姿での序開きに続いての口上。

とても立派に御挨拶して、晴れの開幕でした。

 

舞台の進行、アナウンスなど、扇、桃が中心となって、恵りん、蘭さんもお手伝い。

           桂希流二代目 桂希礼 宗山流  (6).JPG

衣裳部の要も交代でアナウスを…

下駄娘正恵も撮影隊として駆け付けてくれていましたよ…

桂希流二代目 桂希礼 宗山流  (4).JPG

初の大舞台とあって桂希流の皆さんも緊張の表情…

 

特別演目の[それは恋] は勿論…礼、扇コンビで

桂希流二代目 桂希礼 宗山流  (8) - コピー.JPG

            桂希流二代それは恋.JPG

大雪のラストシーンは圧巻の仕上がり…

艶やかなこの風情…

大変な盛り上がり、場内過熱していました

そしてもう一曲の特別演目[ひばりメドレー]も礼、扇の顔合わせです。

桂希流二代目ひばりメドレー.JPG

勿論、桃の柔も乱入して…

桂希流二代目ひばりラスト.JPG

大喝采の花道…

華やかなひばりメドレーに御客様も興奮気味です

桂希流の皆さんの熱演が繰り広げられ、無事花撒きまでこぎつけました。

 

最後は[胡蝶華舞台] となりました。

宗山流胡蝶   (252).JPG

今回は本当に桂希流さんの記念公演として大成功していますから、今更胡蝶が出しゃばるのも…

少し場違いだったのですが…

            桂希流二代目 桂希礼 宗山流   (244).JPG

とりあえずなつメロ [影を慕いて] から…

衣裳に対して、髪型が小さくてとても嫌なバランスです。

気分が乗っていないのが踊りにも出ていますよ…

 

そして宗山名物の [深川マンボ] を桂希流二代目家元 桂希礼を中心に要、扇が勤めました

桂希流二代目 桂希礼深川マンボ.JPG

これまた大変な盛り上がりで楽しい一幕でした!

何と扇さんは、この一幕にて劇場を後にして、両国の江戸東京博物館の舞台に向かいました!

白塗りで新幹線ですよ!

流石です…

凄いです…

 

そして胡蝶は [追分くずし] を洗い髪で…

         桂希流 胡蝶.JPG

こちらもやや、テンションの低い演目でしっとりし過ぎて…

かえって胡蝶の出没によって客席シンミリ…

桂希流二代目 桂希礼 宗山流洗い髪.JPG

縞の着物で [おわら恋情話] をもう一曲…

これ又、しんみりに輪をかけた演目ですよ!

              宗山流胡蝶 洗い髪   (416).JPG

胡蝶…お通夜の様相を呈しておりまする…!

チーン 南無~ 

桂希流二代目 桂希礼 宗山流要.JPG

要は久し振りに [あばれ太鼓]を御披露

           桂希流二代目 桂希礼 宗山流   (444).JPG

美し過ぎる要丈、八頭身の舞い姿であります…

今回は照明器具もムービングを使用してとても効果的でしたよ!

 

昭和残照1 - コピー.jpg

そして今回気乗りのしない立ち役…

桂希流二代目家元はじめ、桂希流の皆さんは立ち役が大の得意!

胡蝶…負けてます…

             桂希流二代目 桂希礼 宗山流   (494).JPG

[花虎の道] も五年振りでしたよ

宗山流 胡蝶 花虎の道.JPG

今回… 生まれて初めて舞台で転びました…

スッテンコロリン、コンコロリン

御客様もドン引きの上に ドンドン引き状態。

『お前もすっかり、スッテンコロリン野郎ダッ!』

『野郎じゃない~っ!』

良い処無しの胡蝶で御座いました。

 

                  桂希流二代目 桂希礼 宗山流   (571).JPG

最後は桂希流二代目家元 桂希礼さんと御辞儀

…本当に素晴らしい、桂希流二代目家元 桂希礼主催の舞踊会でした。

かえって胡蝶が足を引っ張った形になってしまい…

スッテンコロリンでとどめを差してしまって… 御詫び致します。

桂希流の皆様、本当に大成功おめでとう御座いました!

 

いよいよ、浅草の宗山は、おきなわ国立劇場の宗山會の支度一色。

汚名返上するために頑張りますよ…

雪椿さんの仰るとおり、あまりげっそりし過ぎると… 恐ろしい事になりますね!

気を付けます!

1_16[1] - コピー.jpg

10月15日 園の会

2013年10月15日

諸々の御報告が遅れ遅れで申し訳御座いません。

ここの処、不眠不休で取り組んでいるんですが…追いつきません

今月9日に行われました、大井町キュリアンでの園の会は胡蝶がお手伝いさせて頂くようになってから12年が経ちます。

月日の流れを感じます。

園の会 下手袖.JPG

何と、胡蝶が下手の袖からじっと見つめているのは、新舞踊界の草分け的存在の大重鎮…

三門玉鳳家元です。

30年前、胡蝶が十代の頃、新日本舞踊全盛期を代表する家元です。

昨今御高齢で舞台からは離れていらっしゃいましたが、この日は久々に御目見得されて、素晴らしい踊りを御披露されていましたよ。

感動の涙でした…

 

園の会 (2).JPG

今年は[大川くずし]を白の芸者衣裳で踊らせて頂きました。

            園の会 大川くずし.JPG

とっても地味ですが、御納戸色の博多献上の丸帯を締めてみましたよ…

園の会 御納戸献上.JPG

 

桃ちゃんは南無妙法連華経の白地の着流しで[雪残華]を…

        園の会 雪散華.JPG

会場も桃ちゃん登場でドッと溶けて行きました…

この安定感… 何と云う事でしょーっ!

園の会 お吉.JPG

扇さんは[お吉] を御披露。

音響も担当してなかなかハードな一日です。

            園の会 女のしぐれ.JPG

後半の胡蝶はよろけ縞の衣裳に着換えて [しのぶ] を踊らせて頂きました。

園の会 しのぶ.JPG

情緒感が大切な曲なので、簡単なようで、結構神経を使う演目です。

平日の開催でしたが、御客様もいっぱいの場内は、熱気に包まれていました。

園の会舞台袖.JPG

園の会御出演の皆様、お疲れさまでした。

10月12日 ようやく秋めいて...

2013年10月12日

御殿場での舞台の翌日、先月末から今月の二日迄が那覇のお稽古でした。

今月末の宗山會沖縄会に向けての追い込み稽古でしたよ。

那覇稽古 (6).JPG

皆さんヘトヘトになるまで、三日間の集中稽古でした。

いよいよ本番間近とあって、裾引きの[腰下]と云う、お引きずりの下半身を着用してのお稽古です。

宗山流はほぼ80パーセントが裾引きの演目と云うのも特徴です。

足元が見える分だけ、オハショリの演目の方が難しいですよ…

東京から舞台監督の菅さんも駆け付けて下さり、国立劇場での打ち合わせもして参りましたよ。

            那覇稽古 (4).JPG

アグー豚チャンのシャブシャブ… 生まれて初めて頂戴いたしました…

気温33度の那覇では、やはり生ビールですね!

宗山會、沖縄会…どの様な事になりますことやら…

 

東京に戻ると宗山流の常稽古が山盛り…

常稽古に加えて、深夜には、来月11日の[神田福丸]さんの追善公演のお稽古が門前中町で…

今回は発起人である本条秀太郎先生の御誘いで、光栄にも出演させて頂きます。

本条先生の一押しの [江戸娘] と云う曲を若柳禄寿先生の振り付けで上演させて頂きます。

もちろん本条先生が演奏して下さいますよ…

胡蝶、本当に久しぶりの娘役の演目です。

お楽しみに…

 

そして6日の日曜日には新日本舞踊協会、全国舞踊大会にゲスト出演させて頂きました。

胡蝶は久し振りに立ち役の[北の漁場]をお昼から…

北の漁場 宗山流 胡蝶.JPG

墨絵の浪の衣裳を、[東からげ]と云う特殊な裾合わせで着ますよ…

この演目、結構膝に来るんですよ…

           北の漁場 宗山流胡蝶 半身.JPG

化粧も。こう見えて、相当肌色を強調しているんですよ。

帯も、[前箱] に結んだ上から、腰帯を巻いて支えます。

凄い役です… 宗山流の北の漁場は…

昼からバッチリ目覚めちゃいますよ!

 

そして、要、扇。チャマノ介の三人で 大和楽の[序の舞] を…

序の舞 楽屋.JPG

先日の三越で御披露した作品ですが、何度も舞台に掛けて行く事が大切です。

本番の数を重ねる事により、目には見えない、三人の [意気] が合って来るのです…

序の舞 宗山流.JPG

とっ、とは云うものの…この日も大変な二日酔いのチャマ…

前夜と云うか… 朝の5時まで観音裏で呑んでいたんですとさ…

不謹慎極まりないチャマの序の舞… でした

お二人さんに謝りなさい! (巨怒胡蝶…)

 

そして胡蝶は化粧を一から塗り直して、立ち役から無事女に生還…

     ラムプの宿 宗山流 胡蝶 浅草公会堂 (4).JPGのサムネール画像         

洋髪で[ラムプの宿] です。

東京では二回目の上演です。

ラムプの宿 宗山流 胡蝶 浅草公会堂 (8).JPG

袖の小生意気な珍が何度見ても愛らしいでしょ!

                            ラムプの宿.JPG

花道の鳥屋から、扇さんが写したショットです。

花道から本舞台にかけてのこの空間が独特の世界です。

 

昨年に引き続き今年も歴史ある新舞踊協会のゲストとしてお呼び頂き光栄でした。

 

そして9日水曜日は大井町きゅりあんにて園の会の特別ゲスト出演、及び制作のお手伝いでした。

後日またご報告させて下さい。

今日は行田市産業文化会館に[桂希流舞踊会]のリハーサル、明日本番で伺っています。

これも後日…

只今

10月9日 台北、御殿場、那覇の旅...

2013年10月 9日

もう、舞台とお稽古と仕込みと振り付けでひっちゃかめっちゃかの毎日で御座います。

三越劇場を終えて翌日の後片付けもソコソコに台湾へ…

秋めいて来た日本と違って、いきなり33度の灼熱の台北松山空港は… 凄かったです

 

千鶴流さんも来年三月の舞台に向けて大変な猛稽古に入っていますよ。

若手の皆さんも邦楽の演目に挑戦されて頑張っていますよ!

 

猛稽古の後はもちろん乾杯ですが…

台北稽古 乾杯.JPG

あまりの昨今の忙しさで、胡蝶の酒量も激減…

          台北稽古 ワイン.JPG

赤ワインも本当に一本くらい… ?

台北稽古 伊勢海老鍋.JPG

二日目の伊勢海老鍋は美味しかったですよ!

 

何と三越台北店前のライオンです。

所変われば品変わると申しますが…

            台北稽古 三越ライオン.JPG

日本橋本店や、銀座の三越のライオンとは異なり、完全なる高麗犬…

とっても愛嬌があって可愛い三越台北店前の巨大ライオンでした

 

最終日の夜は、野菜だけの料理、素菜のお店へ…

台北稽古 素菜.JPG

本当に広大なる店内は野菜料理のバイキングで、胡蝶にとっては夢の様なせかいでした。

おかげ様で、浅草を離れると休肝日になって良いですよ!

汚れきった胡蝶の胃腸と肝臓を野菜で清めまくって参りました…

台北、千鶴流の皆さんと三日間お稽古させて頂き、来年の三月の公演がとても楽しみになりました。

何と、千鶴美扇さんは鷺娘に挑戦です!

 

羽田空港国際線の到着ロビーから、浅草には立ち寄れず、

一路、恵リンの運転で静岡の御殿場を目指しました…

御殿場会 高速.JPG

高速道路から秋の雲間に霊峰富士が頭を覗かせます…

帰国して翌日はいきなり山門大扇先生主催の[御殿場名流会]です…

会場近くの硫黄の温泉で束の間の一息…

           御殿場会 (12).JPG

西麓牛の石焼ステーキで栄養補給して。

夕食後、即死状態の爆睡…

 

早朝に起きて楽屋入り…

三越以来、5日振りの白塗り開始…

御殿場会 宗山流胡蝶 (1).JPG

演目は今年三月の大阪国立文楽劇場での演目、長唄の[風流船揃え]の再演です…

御祝儀演目は、帯締めも帯揚げも白を使用する事が多いですね。

勿論白以外を使用する御祝儀演目もありますが…

何が恐ろしいって、胡蝶は3月のあの日以来、初めての御手合わせで、リハーサル無しのいきなり本番ですよ!

まして胡蝶の相手役の山門大州さんとは初顔合わせで…

     御殿場会 船揃い.JPG

これぞ正しく[胡蝶ぶっつけ本番]の一幕にヒヤヒヤ感… 凄かったですっ…

御殿場会 宗山流胡蝶 (2).JPG

御客様、お稽古不足の胡蝶で本当に申し訳御座いませんでした…

 

後半は演歌舞踊ですよ、もちろん

          御殿場会 胡蝶.JPG

今年着納めの白地の絽に秋草の衣裳で[風の盆恋唄]を踊らせて頂きました…

御殿場会 風の盆恋唄 宗山流胡蝶.JPG

この日は、静岡県と云えども蒸し暑い残暑の陽気でしたから、絽の衣裳でよかったです…

御出演の会主や御社中の皆さんと終演後の記念写真です

御殿場会 ラスト.JPG

前列の一番左の黒のお着物の方が、陸奥の家喜美栄家元で、今月の宗山會沖縄会に賛助出演して下さいますよ!

山門大扇先生、御殿場の皆様、お疲れさまでした!

 

何と渋滞の東名高速を夜遅くに到着して…

翌朝6時に、那覇のお稽古に向かう為に浅草を出発…

 

神様、仏様、皆様~っっつ…

つづく

 

 

 

 

10月3日 三越劇場での30周年リサイタル

2013年10月 3日

三越劇場の30周年リサイタル以来、十日振りに浅草に戻ってまいりました。

まずは、胡蝶舞台生活30周年リサイタルの様子で御座いますよ…

三越劇場は昭和2年、世界初の百貨店の中にある劇場として日本橋三越本店6階開場されました。

杮落としは昭和2年4月、歌舞伎界の澤村宗十郎丈(七世)、守田勘彌丈(十四世)がなさったそうです。

戦前は歌舞伎の本興行から新派、文楽まで上演していたんですよ。

歴史のある劇場での胡蝶舞台生活30周年リサイタル…

023.JPG

なんだかとっても緊張の一日でしたが…

           三越リサイタル (11).JPG

浅草聖子姐さんも楽屋見舞いに来てくださり、緊張を解してくれました…

受付まで手伝って下さいましたよ!

浅草聖子と萌.JPG

海外出張から帰国したチャマの双子の娘のお姉さん、萌とユイと聖子姐さん…

 

開幕は大和楽の[かしく道成寺]から…

三越リサイタル (4).JPG

三越劇場の舞台は胡蝶には少々コンパクトです…

昭和サイズですね…

             三越リサイタル (5).JPG

本来大和楽の演奏は舞台上手の山台でされますが、三越の間口の関係で今回は正面で演奏して頂きました。

三越リサイタル (12).JPG

今回はチャマが引き抜きをしてくれました。

ヒヤヒヤでしたが、無事に成功… 

[かしく道成寺] は昨年来何度か上演させて頂いていますが、何度踊っても難しい演目の一つだと云う事を実感しました。

 

休憩をはさんで[鐘] です。

                           三越リサイタル 鐘 (1).JPGのサムネール画像

                

二部の開幕前に、大和楽の皆様と一枚…

大和楽[鐘]は、まさに道成寺伝説を扱った作品です。

胡蝶は、この曲の謡い出しの 〽春悩ましき~ こそ、本来の春爛漫の浮き立つ景色とは裏腹に、咲き誇る紀州の道成寺の桜が、清姫の悲恋をいっそう深い闇へと誘うように思えます。

『春の闇』こそこの作品の本質なのでしょう。

本来、供養されて成仏するべき清姫の霊が、[鐘の供養]に来るのですから、それこそ悩ましき女の業の表現ですね。

こちらの振り付けも、各御流儀で様々な演出で人気の作品です。本業の[道成寺]の型に囚われ過ぎずに、前半は格調高く華やかに、後半の責めの件は[修羅物]の匂いを所々、色濃く出しつつ、春の闇に消えゆく風情を出せたら… 難しかったです…

880.JPG

花道が無いので下手からの登場です。

前にある白木の木地手摺は能舞台の形式を表現しています。

キッカケで下手に引っ込む演出です。

                   三越リサイタル (7).JPG

先日御紹介した、帯の工夫です。

尼僧の姿に身を包み、道成寺に忍びこむ… と云う演出です。

三越リサイタル (8).JPG

修多羅と云う房、とっても重いんですがインパクトありますでしょ

              三越リサイタル (13).JPG

前もこってりと刺繍の狂言丸を重ねてこんな感じです…

鱗の箔置きの抱えを重ねて色合いを引き締めました。

三越リサイタル (9).JPG

白綸子に薄墨で枝垂れ桜の中振り袖です。

鐘海老.JPG

中盤戦までは華やかに格調高く、後半からは激しい鐘への執念が表現されている曲調へと変化します…

         三越リサイタル (14).JPG

ふたたび衣を羽織って鐘を見上げます

この形が、今回の新振り付けのポイントにした処です。

三越リサイタル (15).JPG

幕切れは桜の花びらの散る中を衣を被って寂しく去ってゆきます。

 

舞台は蝶ノ介、要、扇の渾身の一曲[序の舞]にと移り変わります

           三越リサイタル (18).JPG

紋付きのチャマと衣裳付きの二人の姿のコントラストも意図的な演出です。

[序の舞]は、近代日本画壇を代表する、上村松園の代表作の名画です。

三越リサイタル (16).JPG

この上村松園の一生を描いた舞台作品の主題歌として創られたのがこの大和楽の[序の舞]です。

究極の芸術として美人画を極める上村松園の一筋の道が、そのまま舞の道にも通じる…

三越リサイタル (17).JPG

そんな一途な楽曲の内容に魅かれて、私なりに新たな切り口で振りを付けさせて頂きました。

 

そして大和楽の世界から…舞台は一転して胡蝶演歌舞踊の世界に変わります

        三越リサイタル (20).JPG暖めていた[ラムプの宿] から御覧頂きました

衣裳は高知公演で御披露目した珍の引き着ですよ

三越リサイタル (19).JPG

三越劇場のピンスポットが投影位置が近い為、白塗り顔がハレーション気味になってしまい残念です。

                 珍の裾.JPG

相変わらずこの衣裳は皆さん…喜んで下さいました…

ラムプの宿 後ろ.JPG

 

続いて今回胡蝶の代表曲[飢餓海峡]に挑んだ扇さん。

                 飢餓海峡 扇.JPG

墨絵の衣裳は初演当時に誂えた物を扇さんの寸法に仕立てています。

究極の海老.JPG

もちろん海老反りが不可欠な演目とあって、完璧なこの反り具合…

恐るべし… 扇反り…

 

小紋の格子に着換えて[おゆき~しのぶ] です

             しのぶ.JPG

地味な衣裳なので御客様受けはいま一つですが、胡蝶好みと云う事で御勘弁を…

三越リサイタル (21).JPG

時代友禅の昼夜帯を角出しに結んでいますよ。

確かに… 地味です。

地味過ぎです…

 

要も胡蝶の思い出の曲[北の蛍]を久々に御披露

                  北の蛍 宗山流要.JPG

遊女の衣裳、胴抜きの緋色の色が目を射る印象的な役として、宗山流でも屈指の演目の一つです。

こちらも、漏れなく海老反り演目としての認定を受けていますよ…

要反り.JPG

皆さん、腰痛にだけは気を付けて演じて下さいね!

 

後半は[お梶] です。

お梶を初演してから20年近くなりますが、やはり毎回課題が変わって難しい演目です。

           三越お梶.JPG

お梶は純愛の清らかな恋心の原作にも拘らず、、歌謡曲はやたらに艶っぽく、エロスを唄い込んでいるので…

胡蝶なりに役造りに矛盾が出ないようにするのが大変なんですよ…

藤十郎の羽織を行燈に掛けます…

三越リサイタル (2).JPG

帯は時代物の川島の丸帯を一文字に締めています。

三越リサイタル (3).JPG

胡蝶のお梶はあまり小紋の引き着は着用しませんね。

今回は白鷺の友禅の一つ紋付きです。

何と又しても海老の祟りで幕切れのお梶。

              三越リサイタル (22).JPG

もはや海老反り合戦の様相を呈していますね…

これは今回の三越リサイタルが結果的に海老演目が多かっただけで、

海老業界からの協賛金や、圧力によるものではありませんよ!

 

チャマとの[曽根崎心中] も胡蝶の秘曲のひとつです。

三越リサイタル (23).JPG

18年前にチャマと演じて以来、4回目の上演でした。

後半の良い処が…

やはりこんな素敵な破目に…

               三越リサイタル (24).JPG

胡蝶のお初に桃が入れ換わりとんでもない事に…

お許しを~ 其の①デス

 

そして[実録…胡蝶の出来るまで] なる暴露映像を御披露。

胡蝶は立ち役に性転換…

三越リサイタル (10).JPG

[花の生涯]を白紋付きで勤めさせて頂きました…

 

そしてお許しを~ 其の②は

           桃川 桃.JPG

梅川ならぬ、桃川…

顔が忠兵衛で… 衣裳が梅川… 宗山流の伝統的衝撃ネタです。

三越劇場の格式高い舞台でやっちゃいました…

宗山番傘.JPG

そんなこんなで、格調高い大和楽で始まり、堕ちるところ迄急降下する胡蝶の世界を3時間以上に渡りお楽しみ頂きました。

三越リサイタル (1).JPG

本当に今回の胡蝶舞台活動30周年記念リサイタルにつきましては、

関係者各位、御贔屓下さる皆様方に、並々ならぬ御協力を賜りまして、盛大に上演させて頂く事が出来ました。

心より御礼申し上げます。

又当日は関東はもとより東北、沖縄、四国や他府県からの御来場も多数賜り、満員御礼にして頂きましたました事を、重ねて御礼申し上げます。

今後も、胡蝶の放埓な舞台創りをお楽しみ頂きたいと存じます。

又、連日の過密スケジュールで御報告が遅くなりました事も重ねてお詫び致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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