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胡蝶をどり日記

2014年5月の日記

5月28日 第十六回宗山會

2014年5月28日

先週日曜日、五月の二十五日

今年で創流十九年目、第十六回を迎えます宗山會を開催させて頂きました。

浅草公会堂本舞台での二日間のリハーサルに引き続き、ようやく迎えた本番当日。
宗山會には珍しく五月晴れの爽やかなお天気に恵まれての開催となりました。
公会堂一階のロビーには、朝早くから自由席券のお客様が長蛇の列をお作りになって下さいました。

宗山流蝶ノ介 宗山流要 竹本弥清太夫.JPG

午前十時半、いよいよ開演…
序開きは、義太夫の演目[萬歳]から開幕です。

第16回 宗山會 (151).JPG

鳴り物の皆さんもしっかりスタンバイ!

出演は蝶ノ介[チャマ太郎]要、扇、千鶴流宗家、千鶴美扇事、宗山流光です!

第16回宗山會 舞台 万歳.JPG

黒紋付姿のチャマと、黒字縮緬の宝づくしの黒紋付の引き着に丸帯お太鼓に締めた芸者姿の三人が格調高く舞います。

第16回宗山會 舞台 (24).JPG


序開きならではの緊張に包まれていました。

引き続き、胡蝶舞づくしです。
第16回 宗山會 宗山流胡蝶 白鷺.JPG
緞帳の前で大道具の支度を待ちます。
古代紫地に白鷺をあしらった友禅の引き着です。

客席のどよめきが緞帳の内側まで伝わってきて、場内の熱気を感じました…

第16回宗山會 舞いづくし.JPG

久々に [雪伝説] を踊らせて頂きました。
朝からあまり長々と私が踊っては、終えんが遅くなる心配がありますので…
駆け足で二曲、2コーラスずつ踊らせて頂きました。

瑞鳳澄依 宗山流胡蝶.JPG

今年も愛知から駆けつけて下さった瑞鳳澄依さんです!
三日前の義太夫のリハーサルから東京に来て下さっています。

第16回 宗山會 口上.JPG

そして今回新名取のお披露目をする、宗山流凛さんの名披露目口上…
古式にのっとって、[片砂切り] という鳴り物で開幕です。

第16回宗山會 宗山流凛 口上.JPG


数人の名取口上というのはありますが、お一人のための口上というのは、シンプルでとても贅沢ですね。

第16回 宗山會 (66).JPG

名披露演目の大和楽の[舞]も初の生演奏演目挑戦とは思えぬほどの落ち着いた出来上がりでした。

今後益々の精進が期待されます。

 

そして宗山流翔さん渾身の一曲は、義太夫演目[蝶の道行]です

第16回 宗山會 (137).JPG
胡蝶が相手役の助国を勤めさせて頂きましたよ。

第16回宗山會 舞台 (121).JPG

時代演目ならではの台金のかつらの、油付きの若侍の頭です。
何だかとっても新鮮ですがやはり恥ずかしいですね。
胡蝶の顔がそら豆みたいでしょ!

第16回宗山會 舞台 蝶道.JPG

紫の衣裳を引き抜くと、小槙は鴇色、助国き浅葱色の秋草の刺繍の衣裳に変わります。

この世で添い遂げる事のできなかった二人が、二羽の蝶となって春の花園に遊びます。

やがて、地獄の猛火に焼かれ昇天していきます。

第16回宗山會 舞台 (198).JPG

幕切れは歌舞伎舞踊ならではの華やかな打ち上げとなります。
胡蝶も初の助国でしたが、何とか無事勤めさせて頂きました。

胡蝶の落花生顔は申し訳御座いませんでしたが…

 

今回の恵リンの演目は[大川くずし]でした…


第16回宗山會 金澤恵美.JPG冒頭の端唄がとても難解で、高度な技術を必要とする演目です。
歌は相原ひろ子さんの生唄でご覧頂きましたヨ。
舞台出演の数を重ねるごとに白塗りの芸者姿も着実に板に付いてきていますね。

そして問題作、[華の宴]…
相原ひろ子さんの名作、


第16回 蝶ノ介 元禄衣裳.JPG

胡蝶の手にかかると迷作にっ…

衣裳、鬘は本格的元禄の拵えです… んがっ…

第16回 宗山會 華の宴.JPGのサムネール画像

なぜかこんなに沢山の後見さんを必要とする演物なのですっ

華やかに開幕した直後に…
その事件は起きます。


第16回宗山會 変な後見.JPG

突如舞台上に遅刻してやってきた後見…
もちろん…桃 扮する [変な後見] その人です。

第16回宗山會 舞台 (804).JPG

何と舞台奥、後見座の中央で、見得を切る始末

毛槍の件では、何と無関係の纏を持ち出し…

第16回宗山會 舞台 (855).JPG

こともあろうにチャマの毛槍と交換…
鳶頭気取りに纏送り出す悪乗りチャマ…
 

第16回宗山會 舞台 (864).JPG

次に、桃が目を付けたのは…

熱唱中の相原ひろ子さん

そこだけは手を付けてはいけない聖域ですっ…

第16回宗山會 舞台 (823).JPG

突然マイクを奪ったかと思うと、いきなりのマイクチェック…
もうこうなると誰にも止められません。

幕切れは花道で大見得…

第16回宗山會 舞台 (947).JPG


後見さんも踊り出します…
相原ひろ子さんはほぼ怒っていました…

第16回宗山會 舞台 (953).JPG

そして、喝采のうちに緞帳が下がったのでした。

結局、この演目自体、桃ひとり主演の変な演物になってしまいました。

私たちの元禄衣裳も、
相原ひろ子さんの生唄も、
大道具も、毛槍も…
後見さんたちも

一体な何だったんでしょう…

こんな事でくじけていては宗山會が大変な事になります
気を取り直して宗山流葵さんとチャマのの演目…

]大和楽の[祇園の夜桜]に移ります

第16回 宗山會 (145).JPG
 

黒紋付の芸妓姿ではんなりと…

若旦那姿のチャマ…

第16回 宗山會 (148).JPG大道具の皆さん、宗山特製Tシャツを着ています。

今回ロビーで、特製 Tシャツ白地と黒地を販売していたのですが…
皆さんあまり気づいてくださらなかったようで…
胡蝶がデザインさせて頂いた今年のデザインです。
在庫が少々ありますので、事務局にご連絡いただければお買い頂けます。
一枚2500円です。

 

第16回 宗山會 (152).JPG

大道具の前で出番を待つチャマ…

美女軍団に囲まれて得意気です…

第16回宗山會 舞台祇園.JPG

衣裳を引き抜いて、藤色地に桜の美しい衣裳です。

ようやく本来あるべきの宗山會の姿を取り戻した…
それも束の間
又しても、桃の魔の手が迫ります


第16回宗山會 舞台 夜桜.JPG

巨大な夜会巻を乗せた夜桜の女…
[夜桜挽歌]ですっ…
[祇園の夜桜]を吹き飛ばす勢いの失礼な演目です。

そして今回も、台湾から駆けつけてくれた…
宗山流光事、千鶴流宗家、千鶴美扇
今回は、本格的に伊達兵庫と云う最高位の鬘をかぶって
花魁姿の[歌麿]に挑戦です

第16回 宗山會 (114).JPGこの貫禄…
艶やかです…

第16回宗山會 舞台 (974).JPG

安定感のある素晴らしい一幕でした。

そしてまだまだ門弟会の演目は続きます…

こちらは今回の創作演目[くれない椿]をご披露する水野温子です。
仇討ち物の名作[五弁の椿]をイメージして作ってみました。


第16回宗山會 舞台 紅椿.JPGのサムネール画像黒地の椿の振袖に黒繻子の振り下げ帯
高結い綿の髪の艶も見事です
宗山流らしい演目になりました。

こちらは、新派の名作[婦系図]を題材にした[お蔦]
宗山流雅が演じました。

第16回宗山會 舞台 お蔦.JPG
梅の枝におみくじを結ぶ件が、とてもすてきな演出です。
[自分で振り付けをしといてよく云いますね]

本来、お蔦の衣裳は黒繻子の襟をかけるのですが、今回は掛けずにすっきりとやってみました。

そして今回の要の演目…
[艶姿弁天小僧]です!
第16回 宗山會 (181).JPG娘の姿に化けた弁天小僧…

第16回宗山會 舞台 (1266).JPG

あでやかな黒の振袖が本当によく似合っていました。
決まりものの扮装って良いですね。

途中から男の本性を表して表情を一変させます
この二面性が何とも言えない見せ場です

第16回 宗山會 (227).JPG弁天小僧の要に、銭形平次の扇…
そしてこそ泥の桃

芸達者が勢ぞろいです。

第16回宗山會 舞台 (1308).JPG

こちらも宗山らしい華やかで粋な演目です

第16回 宗山會 (239).JPG

超満員で立ち見の客席をサービス精神旺盛に歩き回ります。

舞台下手の黒御簾から撮影しています。

大川端の勢揃いまで、銭形平次と泥棒との楽しいお芝居で繋ぎます

第16回宗山會 舞台 (1316).JPG


平次親分の投げ銭が頭に突き刺さった桃…
巨大な寛永通宝です。

そしていよいよ大川端の勢ぞろいです

第16回宗山會 舞台 (1380).JPG

 

第16回宗山會 舞台 大川端.JPG

[弁天小僧菊之助] 宗山流要

[南郷力丸] 宗山流光

[赤星十三]宗山流胡要

[忠信利平]宗山流遊

[日本駄右衛門]  桃山桃

第16回 宗山會 (245) - コピー.JPG

華やかな演目でした。

そして、扇の演目は [唐人お吉物語] です

第16回宗山會 舞台 (1451).JPG明け鴉の衣裳が印象的な一幕です
日米友好条約の陰で翻弄された下田芸者の物語です。

第16回宗山會 舞台 (1492).JPG

酒浸りの日々…
月の下田港に一人たたずむお吉の姿

うらぶれたお吉の風情を、巧みな台詞で表現…
又一つお得意演目が増えましたね


第16回宗山會 舞台 (1493).JPG扇、渾身の演技でした

こちらも前段と後半のつなぎの芝居に

第16回 宗山會 (248).JPG

桃の海女チャン、スッポン大学の下田の大工が花を添えます。

もうこうなると宗山會と云うより、桃會の様相を呈してきましたね…

 

そして、宗山流蝶吉の演目は、大和楽[花有情]です。
この演目には特別に箏曲の演奏が入ります。

第16回宗山會 舞台 (249).JPG

今回わざわざ米川敏子先生にお越し頂き演奏して頂きました。

第16回宗山會 舞台 (268).JPG素晴らしい演奏に乗せて悠々と舞います。

第16回 宗山會 (213).JPG

曲の中盤から胡蝶の登場となります。

二人の身長差があまり気にならないのも舞台の不思議ですね。

第16回宗山會 舞台 (302).JPGこの曲は時に幻想的に
時に情熱的にと曲調が様々に変化します

第16回 宗山會 (219).JPG

大和楽の名曲です

今回も沢山の御賛助の先生の花添えを頂戴致しました。
昨年に引き続き、瑞鳳澄依さんが義太夫の[那須与一]を熱演して下さいました。

第16回宗山會 舞台 (1447).JPG

迫力のある演奏に乗って、屋島合戦の有り様が生き生きと蘇りました。

 

そして、山門流家元、山門大扇先生には清元のり[浮かれ坊主]をご披露頂きました。

第16回宗山會 舞台 (1549).JPG

軽妙洒脱な台詞まわしと、おかしみの演技で場内の拍手を浚いました。

大師範、宗山流秀は[おわら恋情話]を
門弟の英邑秀栄、秀雅の越中おわら節とともに披露。

第16回宗山會 舞台 (1426).JPG

情緒溢れる舞台でした。

そして今年も親子共演の宗山流藍、胡要の[雪哀歌からさすらい列島]の大演目です。


第16回宗山會 舞台 (1517).JPG

美しい白無垢姿の息を呑む幕開け
幻想的な雪景色に浮かぶ二人の姿です

後半はがらりと趣向を変えて、手に手を取って逃げる女郎と板前の駆け落ちする姿を描いた演目です。

第16回宗山會 舞台 (1526).JPG本当に毎回息の合った演目を見せてくれる二人です。

そして、今回胡蝶の演目は大和楽の[かしく道成寺]です。


第16回 宗山會 (262).JPG
近年、気に入って何度も何度も踊らせて頂いています。

第16回 宗山會 (285).JPG

今回も、二代目家元に演奏して頂き本当に感謝しております。

第16回 宗山會 (292).JPG

千川さんはじめ後見の皆さんには、本当に一日大活躍して頂きました。

第16回 宗山會 (271).JPG


いつもは黒地の衣裳から始まりますが、今回は気分を変えて納戸色の衣裳にしてみました。

第16回 宗山會 (368).JPG


照明によってとても見え方が違ってしまうので難しい色なんです。

 

第16回宗山會 舞台 (1819).JPG

そしていよいよフィナーレ

第16回 宗山會 (390).JPG


宗山名物、芸者の総取りです

第16回 宗山會 ラスト.JPG

七時半を回っていましたが、本当に三階席までお客様が残っていて下さいました。

16回宗山會.jpg


皆様の応援と、温かい拍手に包まれて何とか一日努めることが出来ました。

S__5972017.jpg


ありきたりですが、ご来場のお客様一人一人に感謝の気持ちを込めて
フィナーレを踊らせて頂く宗山流一門です。

第16回 宗山會 (394).JPG

まだまだ、まだまだ掲載させていただかなくてはいけない演目や写真

名場面、珍場面、決定的瞬間…
そして、御賛助家元の名場面も沢山御座いますが…

今回こちらのブログに掲載させて頂いたのは、宗山會のほんの一部で御座います。

余りにも膨大な九時間近くに及ぶ宗山會の全貌をお伝えするには…
こちらのブログでは限界が御座います。
是非、来年の宗山會にはご来場頂きまして、生で感じて頂きたいと存じます。

皆様、今回も本当にお引立て頂きましてありがとう存じました。

胡蝶は宗山會の翌日から、六月の三越劇場のお芝居の稽古に入っています。
ブログの掲載が遅くなりましたこと本当に申しわけが御座いません。
 

5月20日 江戸の花 三社祭

2014年5月19日

江戸祭の花、浅草三社祭が今年も華やかに摂り行われました。

十六日金曜日の宵宮から始まる三日間の浅草最大のイベントです。

平成26三社祭  宗山流胡蝶.JPG

宵宮は夕方五時から六ケ町の神輿が夜の浅草の街に繰り出します。

夕暮れ時になると、提灯の明かりに照らされて昼間の神輿とは違った美しさです。

平成26三社祭  ミカン.JPG

観音裏からは、お友達のミカンママも宵宮に駆けつけました!

平成26三社祭  宵.JPG

土曜日からはいよいよ本番…

浅草寺の裏に、百台の神輿が勢揃いして三社様からのお祓いを受けて各町会に繰り出していきます。

今年で50周年記念を迎える、祭囃子のあやめ連の山車にも宗山流と胡蝶の提灯も奉納させて頂いています。

080.JPG

何と、土曜日の夕方四時に、町内神輿からちょっと抜け出して…
下駄娘正恵と、同日開催している吉原神社の御祭礼に駆けつけました。

平成26三社祭  馬刺し.JPG

吉原神社の御神輿の時間には少々時間があったので…
日の高い内から正恵と老舗の馬刺しの店に上がりこみ、

熱燗でまずは乾杯… 祭祭…
昨年あたりから昔ながらの吉原神社のお祭りを盛り上げようという企画で、女性だけでお神輿を担ぐ[女神輿]が催されたからです。

吉原神社 女神輿.jpg

女神輿を担ぐためには、赤い蹴出し着用の事…
これが決まりごとです。

正恵も胡蝶も…ご覧の通り…
何故女神輿に胡蝶が…?
凄過ぎます… もう吉原神社だか三社祭だか…
知ったこっちゃありません。

154.JPG

とにもかくにも、楽しくお開きとなりました。
ここにも観音裏のミカンママ参戦…
恐るべしお祭り好きで御座います…

 

そして三日目…
メインの日曜日…本社神輿渡御に参列するため、
宗山流の稽古場では早朝から要、扇とともに白塗り開始…
チャマ二日酔い…
いい加減なものです。

平成26三社祭  宗山流支度.JPG

時間ぴったりの十時には支度完了…

平成26三社祭  白糸.JPG

胡蝶は、色々考えた挙げ句の果てに黒地に将棋の駒散らしの滝の白糸で使用する縮緬の衣裳を着用しました。

朝からその気になっている場合ではありませんね…
時代がかった立ち姿で自分の世界に入っている胡蝶です…

稽古場から一足外へ出ると、

西町会.JPG

驚くような日本晴れのお祭り日和…
スッテンテレツク ステンテン…です…

平成26三社祭  龍巳 蝶ノ介.JPG

今昔着物胡蝶では二日酔いのチャマ太郎がへろへろと店番をしています。
本当におめでたい方です。

二宮御幣.JPG

今年の西町会は二之宮の渡御です。
巨大で神々しい宮神輿の威圧感はそれはそれは凄いものです…
これぞまさしく江戸の花ですっ
 

 見上げる.jpg

これは、浅草寺の宝蔵門からお土産を見上げている図です。

皐月の空に大屋根がそびえ立って素晴らしい眺めでした…

まるで合成写真のよと言われましたが…
これはたまたま恵リンがスマホのカメラで撮ってくれたものです…

平成26三社祭  境内.JPG

このうえなく盛り上がった今年の三社祭も…
例年になく三日間の晴天に恵まれ、お開きとなりました。

平成26三社祭  襟足.JPG

あと数日を残すだけで…
いよいよ宗山會です…
宗山會の前には、三越劇場公演の顔を寄せ立稽古も始まります。
リハーサルの合間をぬって頑張ります。
皆様、是非、第十六回宗山會にご来場たまりますよう、宗山流一同心よりお待ち申し上げております。
三日間のお祭りで、足が痛いですっ…

 

5月19日 宗山會ツボ合わせ

2014年5月19日

いよいよ宗山會を目前に控えて、先週14日の水曜日に、地方演目のツボ合わせが行われました。

ツボ合わせ…とは、生演奏と踊りのきっかけをすり合わせる1回目のリハーサルの事です。

今回の大和楽[花雨情]には箏曲の演奏が入ります。

十六回宗山會ツボ合わせ 花有情 蝶吉.JPG

今回は、米川敏子先生にお越し頂き、演奏して頂くという大変豪華な事になりました。

緊張の表情の蝶吉さんです。

そして、何と今回生演奏では三演目となる[かしく道成寺]に挑む私です。

今回も、大和楽は、二代目家元、大和櫻笙さんはじめ、ベテランの皆様が勢ぞろいしての豪華な演奏で御座います。

十六回宗山會ツボ合わせ かしく.JPG

音源での上演を含めると、今回で八回目になる[かしく道成寺]ですが…
回数を重ねなければ解らないたくさんの事を今回も学ばせて頂くつもりです。

粋で華やかなな曲調が大好きなこの曲、今回の私のメインの演目です。

十六回宗山會ツボ合わせ 万歳.JPG

そして、義太夫の演目[萬歳]を朝一番の幕開きに要、扇、台湾から駆けつけてくれる千鶴流宗家、千鶴美扇事、宗山流光とチャマの四人が勤めさせて頂きます。

十六回宗山會ツボ合わせ 義太夫.JPG

今回の義太夫は竹本弥清太夫はじめ三丁三枚[三味線三人、太夫三人の事です]の重厚な顔合わせです。三味線の方は歌舞伎でもご活躍の皆さんです。

このほか、大和楽の[舞]を新名取宗山流凛がお披露目で…

[祇園の夜桜]を宗山流葵、チャマで勤めます。

そして、私のすけ国が相手役を勤めさせて頂く義太夫の大曲[蝶の道行]を宗山流翔が勤めます。

宗山流ならではの創作新日本舞踊に加えて、古典の生演奏演目もじっくりと楽しみ下さいませ。

 

余りにも忙しい宗山會の準備の合間をぬって先週の日曜日には…
国技館での五月場所の初日を蝶吉さんと観戦して参りました。
満員御礼.JPG
久々に横綱が三人そろうという大顔合わせの場所という事もあり、初日から満員御礼の垂れ幕…
国技館は大変な熱気に包まれていました。

鶴竜初土俵入り.JPG

こちらはあまりにも貴重な、新横綱昇進の鶴竜の初の横綱土俵入りです。
靖国神社での奉納土俵入りは別にして、土俵での初お目見得は本当に稀有な光景です。
胡蝶たちが座っている桟敷のすぐ横には…

舞の海.JPG

放送席でお相撲の解説をする舞の海さんが…
相変わらず爽やかな二枚目ぶりですね。[グルコサミン…のイメージが強すぎますが…]

横図名白鵬仕切り.JPG

勿論、大横綱白鵬の貫禄はさすがです。

桟敷.JPG

いっぱい機嫌のチャマは呑気なものです。

001.JPG

お目出度い初日の大入り頂戴いたしました!

初日から手に汗握る素晴らしい立ち会いを拝見して、いよいよ宗山會への闘志に火がつきました。

そして、一週間後に宗山會を控えた浅草は…
三社権現禮大祭へと突入したのであります。
その様子は、今しばらくお待ち下さいませ。
写真を整理してすぐにご報告申し上げます。
 

5月7日 五月晴れの披露宴

2014年5月 7日

世間様は、ゴールデンウィークの真っ只中…

五月の3日に摂り行われました蝶ノ介(チャマ)の双子の娘の妹…

裕巳チャンの結婚式並びに披露宴の様子を御報告致しましょう。

 

会場は豊洲の結婚式場です。

朝から爽やかな五月晴れに恵まれ、これぞ披露宴日和!

裕巳披露宴  正面玄関.JPG

胡蝶は、黒地の楽道具尽くしの小振袖にしました。

本来は白地の菖蒲の訪問着を誂えていたのですが…

染めの都合で仕立てが間に合わず、今回はこちらの着物にさせて頂きました。

この小振袖は池田重子先生 [時代衣裳のコレクターでは日本屈指の方です] の収蔵品に雅楽の道具を散りばめた見事な時代衣裳を参考にさせて頂き、胡蝶なりにデザインさせて頂いたものです。

宗山流胡蝶所蔵 楽道具訪問着 裾模様.JPG

上前には、火焔太鼓を中心に笙、琵琶、鼓、舞楽の被り物の鳥兜を配してあります。

宗山流胡蝶所蔵 楽道具訪問着 下前.JPG

下前は、投扇興や琴、等をあしらって胡蝶の名前を染め抜いてあります。

 

宗山流胡蝶所蔵 楽道具訪問着 (16).JPG

 

宗山流胡蝶所蔵 楽道具訪問着 袖肩.JPG

袖と肩には三番叟の鈴を置いてみましたよ。

裕巳披露宴  舞楽面総刺繍胡蝶所蔵帯.JPG

帯は楽道具尽くしの着物にちなんで舞楽の[蘭陵王]の舞楽面の総刺繍の丸帯お太鼓に締めました。

裕巳披露宴  (56).JPG

この帯も大変古いもので、時代物ならではの迫力と、当時の熟練のを刺繍職人さんの並々ならぬ技術が見て取れます。

そして、季節がら拘ったのがこちらのバック…

裕巳披露宴  (55).JPG

端午のお節句には欠かせない鎧の緋縅を細工したものです。
十年程前に、一年がかりで浅草の袋物の老舗で誂えて頂きました。

宗山流胡蝶 緋脅バック.JPG

まるで胡蝶のファッションショーのようになってしまい申しわけな御座いません。
これでは、姪っ子の裕巳ちゃんを祝福しに行ったのか、着物を自慢しに行ったのか訳がわかりませんね!
全くふざけた胡蝶で有ります。
でも、華やかなのは私だけではありませんヨっ!
裕巳披露宴  階段で.JPG宗山流からも、ご覧の通り…
手前から要さん、恵リン、胡蝶、蝶吉さん、扇さん、裕さん、コッシー、桃チャン…

下駄娘の正恵も勿論出席していますが、写真を撮影してくれているため、この場面には写っていません。

この着物軍団がゾロリと首席するんですから…
皆様何者かと思っていらっしゃいましたよ。

裕巳披露宴  武子母と.JPG

こちらは蝶ノ介さんのお母様。
九州から可愛い孫の披露宴に駆けつけて下さいました。
裕巳披露宴  バージンロード.JPG何と、チャペル始まって以来の、バージンロードを歩く紋付の父…
それも黒紋付では余りにも一般的だと云う事で、今回のために新調した色紋付のチャマ…
美しいウエディングドレスの花嫁のエスコートします。

裕巳披露宴  チャペル.JPG

胡蝶も胸が熱くなりました。
一生に一度の晴れの姿ですね…
一度だと信じていますヨ。

裕巳披露宴  階段.JPG

結婚式場すべてが素晴らしいスペースになっていて、
晴れの日の式典にふさわしい計算されつくした施設です。

裕巳披露宴  集合.JPG

チャペルでの結婚式に引き続き、華やかな披露宴となりました。

裕巳披露宴  お色直し.JPG

 

裕巳披露宴  萌.JPG

双子の姉、宗山流萌ちゃんとのご挨拶。
二人して最高の笑顔ですね。
何と萌ちゃんもこの八月にはお嫁に行ってしまいます…
さすが双子…結婚する年も一緒なんですね。
余りにも寂しすぎるチャマであります。

裕巳披露宴  胡蝶.JPG

とにもかくにも、本当に華やかな披露宴でした。
蝶ノ介お父様…御苦労様で御座いました。

皆様、折角の披露宴のご報告だったのですが、
胡蝶のファッションショーになってしまい本当に申しわけ御座いませんでした。
何のこっちゃ… といったところで御座いましょうか。


 

5月5日 一見劇団さんに出演

2014年5月 5日

今朝は早朝から震度5の地震にたたき起こされてしまいました。
東京では、震度5の地震は、東日本大震災以来です。
結構大きかったですよ…
 

先月末の新喜楽座さんに引き続き、27日、日曜日浅草木馬館に出演中の一見劇団さんにゲスト出演させて頂きました。

遅ればせでは御座いますが、ご報告させて頂きましょう。

こちらは胡蝶が一番仲良くさせて頂いている劇団さんです。

座長、花形ともに気心の知れた一座の皆さんですからお芝居も舞踊もとてもスムーズなんです。

月末の日曜日、お名残公演とあって、昼夜ともに大変な大入りで客席はごった返しています。

昼の部は三百人超えの超大入りで、通路まで補助椅子が並び、すごい状況になっていました。

一見劇団 木馬館 (8).JPG

昼の部のお芝居は [泪橋]
胡蝶が初役の両替所の女将さん役です。

座長の一見好太郎さんです。
虫入り[むしり]のカツラがよく似合いますね。

一見劇団 木馬館 (6).JPG

花形の古都乃竜也さんはお人好しの岡っ引きの役です。
座長とは幼い頃に行き別れた兄弟という設定の役です。

一見劇団 桜 胡蝶.JPG

舞踊ショーでは胡蝶は[命くれない]を桜の衣裳で踊らせて頂きました。

振り向く胡蝶.JPG
四月も末ですから、季節としては、着納めの桜ですね。

桜の裾引き 宗山流 胡蝶.JPG基本的には桜好きの胡蝶ですからあまり季節にこだわらずに1年中桜は着用するのですが…

一見劇団 宗山流胡蝶 お吉.JPG

そしてもう1曲は[お吉花無情]を縞の引き着で…

そして、座長との相舞踊は[浪花恋しぐれ]を踊らせて頂きました。

一見劇団 木馬館 (23).JPG前の晩に一度だけ振りを説明して曲で踊っただけなのですが…
驚くべき記憶力と、対応力に脱帽致しました。

一見好太郎 宗山流胡蝶 浪花.JPG

好太郎さんの芸風がはんなりとした関西系の、春団治のような役にぴったりとハマって…

とてもいい演目になりました。

ギュウ詰めの大入り満員の昼の部の送り出しを済ませてから…
急いで夜の部の化粧に取り掛かります。



夜の部のお芝居は、[元禄万次郎]という。侠客ものです。

胡蝶は、万次郎女房、お蝶という役でした。

お芝居が終わると、舞台上では夜の部の企画…
[相舞踊大会]
何と、くじ引きで演目と役を引き当てるのです。

一見劇団 抽選.JPG誰が女形を演じるのか、立ち役を演じるのか…
どんな出し物を踊ることになるのか…
すべてが仕込みなしのくじ引きで決めるというスリルと恐怖の企画です。

何と胡蝶は、一番経験の浅い若手さんと[それは恋]の梅川に当たってしまいました。
一体どうなります事やら。

一見劇団 木馬館 (40).JPG

まずは季節先取りで濡れ燕の裾引きで踊らせて頂きました。

濡れツバメという意匠はちょうど梅雨入り前後の雨に濡れながら飛ぶ燕をへ来たとても風情のあるものです。

一見劇団 宗山流胡蝶 (34).JPG踊りも風情があるといいのですが…
なかなか意匠の友禅のようなわけにはいきませんね…

一見劇団 宗山流胡蝶 小紋引き着.JPG

そしてもう1曲は黒地に井桁の小紋の引き着で[しのぶ]を踊らせて頂きました。

これは、歌詞の中で『しのぶ、しのぶ…』と主人公の女性を男性が愛おしそうに呼ぶ件があります…
立ち役で踊る時にはしのぶという女性を思っての振り付けになりますが、
女で踊る場合には、自分自身がしのぶなのですから、自分自身を指さしています。
あくまでも胡蝶の創作ですが…

 

そして問題の相舞踊大会…
本来胡蝶梅川だったのですが、リードする側の立ち役が余りにも自信がないという事と、胡蝶の梅川では意外性に乏しいという事もあり、結局胡蝶が忠兵衛を勤めさせて頂くことにしました。

一見劇団 宗山流胡蝶 (74).JPG急いで稽古場に立ち役の袋付きという鬘を桃ちゃんに取りに行ってもらいました。
こういう場合には、浅草木馬館は稽古場からも近いので、何かと融通が利きます。

胡蝶の方が、化粧が濃いので白いですね…
申しわけ御座いません

一見劇団 木馬館 送り出し.JPG

とにかく昼夜の大入りで賑やかな一日でした。
遠方からも見に来て下さったお客様、又昼夜通しで見て下さったお客様も大勢いらっしゃって長い一日、お疲れ様で御座いました。
仕事の合間をぬって下駄娘正恵も撮影に駆けつけてくれました。

185.JPG

お座敷休みの浅草の姐さんがたも素顔で応援に駆け付けて下さいましたよ

勿論胡蝶は、翌日から立て続けに宗山會のお稽古に励みましたっ…

もうそれこそゴールデンウィークどころではありません。
次回は、蝶ノ介さんの双子の娘の妹の裕巳チャンの披露宴の様子をご紹介致しましょうね
皆様、楽しいゴールデンウイークをお過ごし下さいね!


 

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