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胡蝶をどり日記

2016年8月の日記

8月26日 哀しいご報告

2016年8月26日

ここで皆様に、哀しい御報告をさせて頂かなくてはなりません。

 

宗山流の師範[宗山流蝶吉]事、高橋澄子儀が、

八月六日にくも膜下出血の為、急逝されました。

宗山流 蝶吉.JPG

実は、先月の7月3日に御主人をなく亡くされたばかりでした。

余りにも突然の事で、正直申しまして現実感がないのが本当のところです。

亡くなる六日前にも、浅草のゲートホテルで隅田川の花火大会を御一緒に楽しんだばかりです。

 

隅田川28年花火 ゲート (5).JPG

隅田川28年花火 ゲート (6).JPG

これが蝶吉さんと最後の御写真になってしまいました。

平成十五年の入門以来、それは熱心に御稽古を重ねて参りました。

又、会社経営にも熱心に取り組まれなくて亡くなる前日迄…

第一線でお仕事をなさっていらしゃいました。

ご家族の方の動揺も計り知れません。

 

創流二十周年記念 宗山會 明治座公演  (15).JPG

昨年、平成二七年八月 創流二十周年記念興行宗山會

京鹿子娘道成寺 の艶姿です。

大曲を見事に踊り納めました

 

宗山會をはじめ、清流会、そして沖縄、高知、松山、京都、など地方公演にもほぼ全て出演されていました。

宗山會でも意欲的に古典作品に臨まれ、昨年の明治座では[京鹿子娘道成寺]、

今年の三越劇場では、大和楽の[雪折竹]を踊られるなどとてもお元気な姿が忘れられません。

 

私事では御座いますが、舞台では沢山の相手役を踊らせて頂きました。

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大和楽 [花有情]

14回宗山會 井筒.JPG

長唄の大曲、[二人椀久] 

半年間かけて熱心にお稽古して取り組んだことを覚えています。

14回宗山會 宗山流蝶吉.JPG

けして身長は高くありませんでしたが…

スラリとした八頭身の立ち姿はいつも素晴らしかったです。

あの舞姿が見られなくなると思うと…

本当に寂しい限りです

12回和楽の会  (32).JPG

楽しい思い出が多すぎて…

今は言葉も御座いません。

宗山流新年会 27年 胡蝶 (183).JPG

宗山流新年会の宴会

 

第十八回 宗山會 宗山流胡蝶 三越劇場 (173).JPG

今年の五月の三越劇場での宗山會の楽屋での一枚

楽屋でもいつも賑やかで楽しい蝶吉さんはムードメーカーでした。

 

須崎公演 前夜祭.JPG

昨年の高知公演での前夜祭

高知の慶祥芳之家元とご一緒です。

第27回 清流会 恋蛇の目.JPG

普段から粋な蝶吉さんが、最も得意とした芸者踊り

大好きな相原ひろ子さんの [恋の柳橋]

 

あの細い体から、何処にそんなパワーがあるのかと思わせる程、いつもお元気でした。

ても絶対に人に弱いところを見せ無い気丈な性格でしたから…

裕巳披露宴  集合.JPG

 

北海道から沖縄、台湾迄…沢山旅行にも数え切れない程ご一緒させて頂きました。

 

【宗山流蝶吉】思い出の上演舞台

京鹿子娘道成寺  [長唄]  明治座

英執着獅子 [長唄] 浅草公会堂

俄獅子 [長唄]  浅草公会堂

雪折竹 [大和楽] 三越劇場

春信描く  [大和楽]  浅草公会堂

申  酉  [清元]  浅草公会堂

藤  娘  [長唄]  江戸東京博物館

扇づく し [長唄]  浅草公会堂

二人椀久 [長唄] 浅草公会堂

岸の柳 [長唄]  浅草公会堂

鷺 娘  [長唄]  浅草公会堂

京洛の四季 [長唄 ]浅草公会堂

風流船揃 [長唄] 浅草公会堂

元禄風花見踊  [長唄]  明治座、高知菖蒲浴衣[長唄]明治座 他

雪の山中 [俚奏楽]  浅草公会堂

寿吉原俄 [俚奏楽]  和楽の会、高知公演

花 有 情 [大和楽]  浅草公会堂

かしく道成寺 [大和楽]  国立劇場おきなわ

みちのく三番叟 [俚奏楽] 和楽の会

浮かれ瓢箪 [俚奏楽]浅草公会堂

下田情話 浅草公会堂

川開き [端唄]

夕霧 浅草公会堂

雪ぼたん 和楽の会

恋蛇の目 浅草公会堂

恋ごよみ 和楽の会

寿松竹梅 和楽の会

年中行事 和楽の会

梅にも春 和楽の会

端唄づくし 浅草公会堂

新すみだ川 和楽の会

千代に舞う 明治座

墨田の流れ 浅草公会堂

浅草さわぎ 明治座

明治一代女 高知県立美術館ホール

江戸恋絵巻 和楽の会

正調博多節 浅草公会堂

関東春雨傘 高知県立美術館ホール

手古舞木遣り 浅草公会堂

涼 み 舟 大宮

長崎影聖異聞 浅草公会堂

長崎ぶらぶら節 浅草公会堂

隅田川ぞめき

旅空花笠珍道中 江戸東京博物館

江戸友禅吉原俄 明治座

伊達競大江戸祭禮記 明治座、浅草公会堂

珍説花競夢千代日記 浅草公会堂、高知公演  

 

上記、主な出演絶対のみ掲載させて頂きました。

常に華やかで大掛かりな演目を舞台に出していらっしゃいました。

本当に宗山流をここ迄牽引して着て下さったと言って過言ではありません。

 

 

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十月の国立劇場おきなわにも出演予定で、楽しみにしていらっしゃいました。

第十八回 宗山會 三越劇場  (5).JPG

 

第十八回 宗山會 三越劇場  (6).JPG

 

今年、平成二十八年五月 日本橋三越劇場 第十八回宗山會

大和楽 [雪折竹] が 宗山流蝶吉 最後の舞台となりました。

立ち座りの多い[舞い]の様式の演目を美しい姿でさらりとこなされました。

これからまだまだ挑戦したい演目をお約束したまま旅立ったれました。

 

仕事にも踊りにも常に全力投球

充実した七十七年の御生涯であったと存じます。

この二週間ほど、あまりの衝撃と哀しみに

少し体調を崩しまして

掲載の文面も、的確で無い表現があろうかと存じますがお許し下さいませ

 

蝶吉さんの事は私の心の中でも、大切な思い出を一つずつ整理して

いつ迄も忘れずにいたいと存じます。

 

ここに謹んで御報告させて頂きます。

 

8月25日 夏の思い出

2016年8月25日

残暑の毎日が続いておりますが、皆様にはいtかが過ごしでしょうか。

大変御無沙汰致しております…

実は、大変な事ばかりがたて続きまして、

掲載が遅くなり誠に申しわけ御座いません。

 

まずは8月8日、舞浜でのインフィニティーの舞台の御報告を申し上げます。

インフィニティー本番 宗山流胡蝶  (6).JPG

アンフィシアターは、2500人収容の巨大な会場です。

およそ私達が普段舞踊をご披露している劇場とは雰囲気が異なります。

昼間のハードなリハーサルに引き続き、白塗り着付け…

楽屋は支度でてんやわんやです。

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開演前の客席の雰囲気も日頃の舞台とは違い、独特の緊張感が漂います。

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出番を待つ楽屋での一枚です。

残念ながらこのタイミングで、扇さんは着付け中でした。

 

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胡蝶は久しぶりに伊達城傾の支度をさせて頂きました。

鬘と衣裳を合わせて、ざっと25キロはあるでしょうか…

持ち運ぶだけでも重いものを…

ましてや着て、被って踊ろうと云うのですから…

日本の芸能というものは凄いことを考え出すものですね。

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髪型は、かつらの中でも、最も華やかな伊達兵庫です。

御化粧も、いつもより濃く白く塗っています。

芸者の様な薄化粧では衣裳と鬘に負けてしまうのです。

 

舞台では、いよいよ第二部、日本舞踊のコーナーが開幕です。

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花柳琴臣さんの登場です。

正面の大階段から降りてきます。

降臨です。

荘厳な雰囲気の中、圧倒的な存在感です。

そしていよいよ宗山流の [華の宴] の出番です。

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その場に存在するだけでも精一杯の空気感の中…

会場の雰囲気にのまれる事無く…

ただただ華やかに、艶やかに…

このような円形舞台や張り出し舞台の難しさは

日本の舞台の形式と違い、横からも後ろからもお客様の視線に入っていると云うことです。

立体的な演出や振り付けが求められますね。

 

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その頃胡蝶はと申しますと…

舞台ましたの奈落で、セリ上がり待ちで御座います。

楽屋からここに移動するだけでも大騒動です。

何とも例えようの無い緊張が走ります。

でもこの感じ…大好きです。

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このような形式の演出では…

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細かくて繊細な振り付けや仕草では舞台栄えがしない為、

舞台上での躍動感ある動きや大勢での大胆な移動が効果的です。

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舞台正面の階段を花魁の姿で登っていくのも今回の大きな挑戦の一つでした。

当たって登るだけじゃなくて降りなきゃいけないんですよ。

スリル満点でした。

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登場して3分を経過したあたりから衣裳の重さとの戦いになって参りました。

でも不思議なもので反れを通り越すと、重さとか辛さは何も感じなくなってしまうんです。

 

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一種の恍惚感といいましょうか…

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裲襠の裾を広げて見返る姿は花魁の定番です。

※歌舞伎や舞踊の衣裳では、御殿や大奥などで着用する物を

[打掛]と書き、

特に遊女や花魁の着用するものを[裲襠]と書きます。

余計な事ですが…

この形の善し悪しで勝ちが決まってしまうんですね…この役は…

まずは何とか勤めさせて頂きました…

伝法院正恵のベストの一枚です。

 

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私たちに引き続き、勇壮な獅子の場面です。

若月亮君が勤めます。

若さ溢れる躍動感が見事でした。

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そしていよいよ、花柳琴臣さんの[ボレロ]です

シンプルな黒紋付で、王道の風格です。

 

後半は華やかな三味線や太鼓の演奏があり、

出演者全員によるフィナーレです。

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ここの部分は前半のリハーサルが時間がかかってしまった為、

ほぼぶっつけ本番の一幕でした。

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それでもあの花魁のプレッシャーのかかる演目の後でしたから…

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とても楽しくリラックスした気分で勤めさせて頂きました。

胡蝶も二十年ぶりに、六本木の金魚で踊っている感覚を思い出しました。

今後も型にはまること無く、益々新たな分野にチャレンジをしていきたいです。

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今回お声掛け頂いた

要、扇、蝶、遊、倭、惠 本当に貴重な体験をさせて頂きました。

本当に人間は型にはまってはいけませんよ。

未知の世界への第一歩が、新たな自分を発見する事が出来るのです。

8月5日 インフィニティー

2016年8月 5日

いよいよ夏本番…

皆様は体調など崩されていませんか…

ここで8月8日の月曜日に開催されます

 

[ Infinityインフィニティー]

 

の御案内をさせて頂きます。

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今回の『infinity』は、狂言師や日本舞踊家、和太鼓・津軽三味線・尺八…

などの伝統・郷土芸能の新進気鋭が集う豪華なステージです。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて…

日本の伝統芸能の可能性を模索するべくさまざまなパフォーマンスが披露されます。

 

花柳琴臣 宗山流胡蝶 インフィニティー.JPG

 

会場は、2500人収容の元シルクドソレイユを上演していたことで有名な舞浜のアンフィシアターです。

今回この大舞台に、日本舞踊からは花柳琴臣さん、そして宗山流が出演させて頂く事となりました。

宗山流の出演者も、これ迄経験したことの無い大舞台に、暑さも太くほどの猛稽古です。

宗山流が受け持つ場面は華やかな[華の宴]と云う桜の場面です。

楽曲は全てオリジナルで、重厚な仕上がりとなっています。

 

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胡蝶は久し振りに今回の舞台で、伊達城傾の花魁姿で御披露させて頂きますよ。

回り舞台や大セリ、階段を使っての立体的なステージです。

体力勝負ですね。

豪華絢爛なステージをお楽しみに。

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また、花柳琴臣さんと東京シティーバレーの皆さんとの[ボレロ]は素晴らしい一幕です。

若月亮さんの[雪の獅子]は、階段を使っての毛振りが勇壮で見事です。

狂言、太鼓と津軽三味線のコラボレーションは圧巻の一言です。

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総合演出をつとめるのは、「ドキドキワクワク ぱみゅぱみゅレボリューションランド2012 in キラキラ武道館」

「もしもしにっぽんフェスティバル2015」などのコンサートの演出も手がけた山田淳也さんです。

素晴らしいい企画力と、魅力的な演出で皆様をお迎え致します。

 

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出演 

大藏基誠   狂言師

花柳琴臣   日本舞踊家

 宗山流胡蝶  日本舞踊家 宗山流家元

 山部泰嗣   和太鼓

 浅野祥    津軽三味線

 石垣征山   尺八

 吉井盛悟   笛・胡弓

 玉浦誠    東京シティバレエ団

若月亮

 宗山流要

宗山流扇

宗山流蝶

宗山流遊

宗山流倭

宗山流惠

 東京シティバレエ団員

 倉敷天領太鼓

 

開催日程2016年8月8日(月)19:30 開演/18:30 開場

会場  舞浜アンフィシアター

チケット料金 全席指定S席7,000円(税込) 

 A席6,000円(税込)

 

 B席5,000円(税込) 

 

真夏のひととき、是非必見の舞台を御堪能下さいませ。

舞浜にてお待ち申し上げております。

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