HOME > 胡蝶をどり日記 > 2016年10月アーカイブ

胡蝶をどり日記

2016年10月の日記

10月27日 義太夫 蝶の道行

2016年10月27日

先月、9月23日に国立大劇場で行われました、東京新聞社主催の推薦名流舞踊大会の御報告をさせて頂きます。

 

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣 (2).JPG

 

今年は、花柳琴臣さんとの共演で、義太夫の蝶の道行を上演させて頂きました。

この作品は[傾城倭荘子]と云う、通し狂言の歌舞伎の大喜利舞踊の部分です。

この世で添う事の出来なかった輔国と小槙の二人は比翼の蝶となって春の花園に舞います。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣 (41).JPG

独特の国立劇場の空気感の中…

出番前の姿です

花柳琴臣さんの文楽人形の様な美しい若侍の姿ですね。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣 (38).JPG

胡蝶は普段あまりお目にかけ無い振袖の高島田に…

少し照れております…

胡蝶は蝶の道行きの小槙は人生三回目の上演となります。

輔国は宗山會で翔さんのお相手で一度勤めさせて頂きました。

とても大好きな演目の一つです。

 

そして、いよいよ開幕…

 

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (26).JPG

花道のスッポンからせり上がった輔国との形です。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (83).JPG

前半では、在所祭りで巡り合った二人の馴れ初めの件を踊っています。

実はこの衣裳… 最後の蝶の羽の衣裳迄全て着込んでいるのでとっても重いんです。

涼しい顔して踊っていられ無い程…重くて暑いんです… 汗

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (55).JPG

踊られる方によって衣裳は様々ですが…

やはり蝶の道行の前半の衣裳は黒の五つ紋つきが格調高くていいですね。

裾は銀鼠暈し下ろして源氏香に四季花があしらってあります。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (115).JPG

義太夫は竹本弥乃太夫社中の重厚な演奏で格調高く盛り上がります。

大道具の墨黒の大臣囲いは、歌舞伎の本業に習って古風な飾り方です。

義太夫演目ならではの重厚感ですね。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (246).JPG

そして華やかに衣裳を引き抜いて[萬歳]の段です。

一段と華やかに、釈迦の誕生寿ぐ件です。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (260).JPG

それこそこんな、薄桃色の衣裳を着るなんて…

舞台ならではですね。

そして舞台は一気に後半の攻めの段に突入します。

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (340).JPG

衣裳がぶっ返って蝶の姿となり、地獄の責め苦に遭う場面です。

二人海老反りの図です

凄い繪ですね…

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (354).JPG

華やかな時間から、一気に修羅場に持ち込むのが今回の振り付けの決め手です。

だらだらと踊っていると間延びして、迫力が出無いのです。

幕切れも色々な方法があるのですが、現在の流行は二人が折り重なるように寂しく死んでいく…

そんなドラマチックな形式が主流なのですが…

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣  (389).JPG

 

私たちはあえて、古風な [打ち上げ] という歌舞伎の華やかな形で幕引きと致しました。

いやあ~ 本当に緊張しましたが

又一つ思い出に残る、素晴らしい舞台を踏ませて頂く事が出来ました。

花柳琴臣さん、

推薦 蝶の道行 宗山流胡蝶 花柳琴臣 (39).JPG

 

藤村流の家元も応援に駆けつけて下さいましたよ。

夜の7時過ぎの舞台にかかわらず、沢山の皆様にご声援を頂きまして感謝致します。

床山さん、衣裳さん、全てのスタッフの皆様ありがとう御座いました。

今回も伝法院正恵が貴重な舞台面を撮影してくれました。

 

次回は、清流会久喜大会の様子を御報告申し上げます。

毎度毎度遅れ遅れて申しわけが御座いません。

明日からから台湾に行って参ります。

 

 

10月12日 いよいよ沖縄

2016年10月12日

今朝は爽やかな秋晴れ…

と申しますより、少し肌寒さすら感じる朝でしたね

 

週末の十六日に開催させて頂きます第19回宗山會、沖縄公演…

 

19回宗山会B0ポスター[2] - コピー.jpg

 

今日は胡蝶がひと足先に沖縄入りさせて頂きます。

宗山會、胡蝶をどりらいぶを含めて、今回で六回目の沖縄公演となります。

相当の高確率で台風に見舞われて参りました。

産経フェスティバル沖縄 宗山流胡蝶 (72).JPG

沖縄会は、宗山流の沖縄支部の皆様の晴れ舞台です。

もちろん東京本部からも大勢で出演させて頂きます。

お蔭様で、今回は指定席、自由席とも札止御礼を頂戴しております。

 

今回は明治座以来の再演で花柳琴臣さんとの[曽根崎心中]も特別演目として上演させて頂きますよ。

曽根崎心中 花柳琴臣 宗山流胡蝶.JPG

 

沖縄の皆様の目にどのように映るかが楽しみです。

皆様ご来場心よりお待ち申し上げております。

 

宗山會沖縄 集合写真.JPG

こちらは前回の国立劇場おきなわでの写真です。

照る照る坊主用意します。

10月9日 高知 ふじ和会

2016年10月 8日

このところ一週間、めっきりと秋の陽気になって参りましたね。

昨日に引き続き、九月の舞台の御報告をさせて頂きます。

もうこうなりますと事後報告と申しますより…

回顧録になってしまいますね

 

三越劇場での公演を終え、早速高知へ…

二つ折りプログラム1_4.jpg

一年おきに行われている土佐ふじ和流さんの舞踊会に扇さんとゲストでお招き頂きました。

9月18日当日は…朝からびっくりするような大雨…

恐るべき確率で胡蝶は台風を呼んでしまうのです

そんな悪天候にもめげること無く…

開演前から大入り満員の立ち見状態でした…

お客様は本当にありがたいですね。

家元はじめ流派の皆さん、本当に頑張っていらっしゃいましたよ。

若手の皆さんの成長にも目を見張るものがありました。

28年ふじ和会 (52).JPG

一部の締めくくりに[胡蝶舞づくし]を御披露させて頂きました。

顔に緊張感がみなぎっていますでしょ…

三越の千秋楽の直後であり、

次の週に控える国立大劇場での義太夫の[蝶の道行]…

諸々の事がグルグルと頭の中をめぐっていって…

目の奥が笑っていませんね…

28年ふじ和会 (53).JPG

潰し島田に変えて、大川くずしを踊らせて頂きました。

 

二部の後半では、立ち役を御披露させて頂きました。

 

28年ふじ和会 (75).JPG

扇さんと[昭和残照~]をサプライズで御覧頂きました。

高知での立ち役で相舞踊は珍しいので、お客様もとても喜んで下さいました。

宗山流胡蝶 昭和残照 着流し 番傘.JPG

とっつぁん坊やみたいですね…

 

28年ふじ和会 (69).JPG

土佐ふじ和会の皆さん、驚くほど進化していらっしゃいました。

一曲一曲素晴らしい出来栄えでしたよ。

今回は、写真班、伝法院正恵が同行していませんでしたので…

舞台面の写真が無いので…雰囲気がお伝え出来無いのが残念ですが…

 

今後も益々皆さん頑張って下さいね。

来年の7月9日には、父の十三回忌追善の [胡蝶華舞台] 高知特別公演を開催させて頂きます。

高知の皆様、今後とも何卒お引き立て下さいますよう…宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

10月8日 九月の三越劇場

2016年10月 8日

ひと月ぶりの御無沙汰で御座います。

ブログの更新が全く出来ずに、毎日気になっておりました。

九月の胡蝶は… 日々の記憶が無い程、過密スケジュールで御座いました。

と言いますより… 以前に比べて…

過密スケジュールをこなす肉体的な能力が衰えたと云ってもいいのかもしれませんね。

それに加えて、受け止めきれ無い悲しみや、失望感を

改めて文書としてしたためる事を、本能的に拒否していたのかもしれません。

ひたすら日々の舞台とお稽古に没頭する事で…

何とか乗り切った九月でした。

 

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 宗山流胡蝶.JPG

若柳禄寿先生主催の三越劇場でのお芝居の公演が二年ぶりに幕を開けました。

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (59).JPG

今回も池田政之先生の作演出で、落語を題材とした爆笑芝居です。

[春麗虚実宿屋仇]はるうららやどやのかたき…

勝野洋 宗山流胡蝶.JPG

今回の座長は、皆様御存知の勝野洋さんです。

主演の浪人役をなさっていらっしゃいますが…

渋みと風格が、写真からも伝わりますでしょっ!

 

胡蝶の役はといいますと…

品川の旅籠の女将で、亭主の留守に贔屓の役者に入れ上げてしまうと云うような…

知れ者役です。

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (58).JPG

その役者に貢ぐ為に宿帳そっちのけで マックス 迄お客さんを呼び込んでしまうというはちゃめちゃぶりです。

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (80).JPG

 

番頭役には、松竹新喜劇の重鎮、曽我廼家寛太郎さん…

太鼓持ち役には、ワハハ本舗の佐藤正宏さんと、実力派の顔合わせです。

ほんっとに可笑っかしいんですよっ!

寛太郎さんに至っは、胡蝶との絡みが多いのですが…

毎回毎回やる事が違うんです…

それが又何とも言えず、自然体なんですが…ヒヤヒヤドキドキです。

そしてヒヤヒヤドキドキと云えば、芝居中の早変わり…

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (91).JPG

まあその時間の無い事ったら…

池田先生… お願いしますよ~

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (300).JPG

 

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (309).JPG

何とこの女将さん、経費節約の為、自ら芸者になって座敷に出てしまうという強者…

挙句の果てには、落語家の竹丸師匠と歌助師匠扮する女友達まで芸者に仕立てて稼がす始末。

春風亭小朝 宗山流胡蝶.JPG

そして何と言っても、春風亭小朝師匠の狂言廻し役が最高です。

楽屋のスピーカーから聞こえてくる小朝師匠の話に、出演者一同、毎回、釘付けでした。

初演の[応挙の幽霊]でもご一緒させて頂きました。

 

二部の舞踊は、今回全て紋付、着流しの素踊りの構成でした。

あまり素顔で踊りを御披露したことの無い胡蝶には…苦行でした。

新たな自分を発見する…

と云うよりは〇〇現場に再び戻るようなそんな感覚ですね… 苦笑

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (429).JPG

とにもかくにも、肩の凝ら無い楽しいお芝居で、素的な時間でした。

 

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (45).JPG

今回で四回目となる三越劇場での御芝居…

いつものメンバーが集まって、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

御来場頂きました皆様本当にありがとう御座いました。

春秋男組 春麗虚実宿屋仇 三越 (44).JPG

 

九月、この後…

土佐の高知の[ふじ和会]

沖縄のお稽古

推薦名流舞踊大会[蝶の道行]

清流会、久喜会…

国立劇場おきなわでの[宗山會]へと突入して参ります…

 

遅れ遅れにはなっておりますが、随時ご報告申し上げます。

失意のどん底より立ち直りかけている胡蝶…

 

 

月別アーカイブ

ホーム胡蝶ごあいさつ胡蝶をどり日記公演の御案内宗山流について清流会についてリンク集