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胡蝶をどり日記

2016年11月の日記

11月25日 久喜清流会

2016年11月25日

昨晩沖縄から浅草に帰還致しました。

沖縄23度に対し… 帰還致しました東京はと申しますと…

11月にもかかわらず、53年ぶりの積雪を記録しだと云う…その日に帰ってて参りました。

胡蝶らしいと云えば胡蝶らしいですね。

 

ようやく十二月のディナーショー迄、一息つけるといったところで御座いますので…

溜まりに貯まっておりました、諸々の御報告をさせて頂きましょうね

 

胡蝶演歌舞踊の世界 土台.JPG

何とひと月ぶりに、二ヶ月遅れの状況報告をさせて頂きます。

第35回 久喜清流会 が九月の二十五日日曜日に例年通り、久喜総合文化会館にて開催させて頂きました。

序開きは、胡蝶が[春の雪]を踊らせて頂きましたよ…

 

今回こだわりましたのは…

宗山流胡蝶 胡蝶蘭の着物 胡蝶蘭の簪.JPG

昨年お披露目させて頂きました胡蝶蘭の裾引きの衣裳に合わせて…

スチール撮りも兼ねていましたので…

胡蝶蘭の花を日本髪に添えてみました。

美咲千穂家元.JPG

こちらは、例年御出演下さっている美咲流家元です。

毎回、御社中の皆様と意欲的な演目を沢山ご披露して下さっています。

 

第35回久喜清流会 (476).JPG

今回、倭は 大和楽の [恋ほたる] を上演。

涼しげな紗袷の衣裳が季節を演出します。

 

そして白地の井桁の衣裳で[潮来情話]に挑戦したのは関脇、惠リンです。

第35回久喜清流会 (324).JPG

貫禄を通り越して風格すら備わってきましたね。

意欲的に新作に挑戦していますよ。

来場所は幕内優勝を狙っている様です。…

 

してこちらは、清流会は元より宗山流関連の様々な舞台に御出演下さっている…

桜花流家元、桜花香升先生です

今回も手数のとても多い [風雪流れ旅] をきっちりと踊り抜きました。

桜花流家元桜花香升.JPG

何と今年の8月2日で、82歳の誕生日を迎えられました。

※もちろんご本人のご意向で実年齢を公表させて頂いておりますのでご安心下さいませ。

本当に年齢を感じさせ無い若々しい舞台で、

いつも新しい演目に挑戦なさっていらっしゃいます。

本当にいつも勇気を頂戴するんですよ。

 

第35回久喜清流会 (667).JPG

そしてこちらは、清流会実行委員長、英邑流家元 英邑秀先生…

宗山流の母としてもいつも皆んなを支えて下さっていますよ。

今回は、[深川しぐれ] を粋な立ち役と女役とを鮮やかに踊り分けて御披露下さいました。

ご本人は 『もう年だから覚えが悪くなって…』 と謙遜なさって弱気な事を仰っていらっしゃいますが…

今回も門弟の皆さんにしっかりとお稽古を付けて頑張って下さいました。

裏表紙写真② - コピー.JPG

そして今年も胡蝶と相舞踊を頑張って下さった宗山流葵さん

[人恋酒] を踊らせて頂きました。

この舞台では、いつもと雰囲気を変えて格子の小紋の裾引きに、胡蝶は縞の着流しを合わせてみました。

衣裳の取り合わせで、曲の雰囲気も随分違って見えますね。

こういう演目の時には傘も、紙張りの番傘を使用しますよ。

絹の傘などを使うと衣裳との世界観が全く違ってしまって…

返って野暮ったく見えます。

気を付けましょうね…

又このような雰囲気の衣裳の時には絶対に白足袋は NG です。

素足に限りますよ…

 

そして胡蝶のお隣は、こちらも又毎年ご出演下さっている河藤玉輝さん…

河藤玉輝 宗山流胡蝶.JPG

今年は、あでやかな芸者姿で御出演下さいました。

今回の久喜会も華やかで沢山の皆様に御出演頂きました。

いよいよ後半の [胡蝶演歌舞踊の世界]

胡蝶は龍の着物に着替えていますよ。

宗山流胡蝶 龍の着物 墨絵龍 龍の丸帯 柳結び.JPG

この帯は、黒地に龍を 紋型 から起こして頂いて新しく織った丸帯です。

白地と二本新誂致しました。

[柳] という帯結びは、スッキリと締め上げて、帯枕から一直線にストンと落ちていなければいけません。

どの結び方も難しいですが、特に芸者の [柳] は

織物の帯にせよ、染めの丸帯にせよ、帯の質感と帯芯の硬さ…

仕立てに至る迄、とても繊細な仕上がりを要求してしまう胡蝶で御座います。

 

宗山流胡蝶 墨絵龍着物.JPG

久喜の清流会は陽の長い季節の開催ですので、

華舞台が始まる頃も楽屋の表が明るいので…

かえって落ち着かない気がしますね。

IMG_5340.JPG

華舞台幕開けの [日本橋から] チームです。

宗山流の揃いの浴衣で…まるで 熱海芸妓連 の様ですね…笑

 

そして胡蝶は七月の国立劇場の折に新誂させて頂いた格子の裾引きで  [お吉]  を再演させて頂きました。

IMG_5274.JPG

帯結びは [引っかけ] です。

鴉の帯 お吉 宗山流胡蝶 - コピー.JPG

又この [引っかけ]  が柳とは別の意味でとっても曲者なんです。

柳に結び一見似ていますが、こちらは帯枕を使いません。

普段着、部屋着に簡単にチョイと引っかけて結んでいる…

と云うところからこの名前が着きました。

唐人お吉 宗山流胡蝶 引っ掛け結び.JPG

ですから仰々しく無く、さりげ無く結んでいる事が一番大切なのです。

あれも駄目 これも駄目…

さぞや 鬘 や 衣裳 の細かい部分迄、やかましい…

と思われるでしょうが、やってはいけない決まりがある…

その事、そのものが、日本の舞台を支える大切な決まり事であり、

伝承して行く価値のある事なのです。

格子着物 宗山流胡蝶.JPG

芸はちっとも [さりげなく] 無い癖に…よく云いますよね…胡蝶も  笑

胡蝶の事を棚に上げておかなければならないのですから…

相当頑丈な棚が要りますね…

 

そして扇さんは [肥後の盆唄] です

肥後の盆唄 宗山流扇.JPG

隙の無い完璧な仕上がりです。

皆様、どうですか…

雑然とした楽屋廊下のあれやこれやをものともせず…

泥中に咲く一輪の白蓮の様で御座います。

目の奥には余裕すら伺えますね。

姐御 です。

第35回久喜清流会 (899).JPG

とても奥深い境地にたどり着いていらっしゃる事と拝察申し上げます。

そして絶対に次回の東京オリンピックを目指しているであろう

この イナバウア …もはや 神っておいでで御座います。

 

要はと申しますと  [おわら慕情]  を今回初演させて頂きました。

IMG_9929.JPG

しっとりと越中八尾の夏の風情を醸し出しました。

裾引きのラインを意識しての見返りの姿は流石で御座います。

とても前の晩に一升酒をペロリと平らげた様には見え無い処が又流石で御座います。

 

第35回久喜清流会 (856).JPG

深紅の紋付に身を包んだ桃…

本人の芸風と同じ色の紋付で御座います。

 

青海波 宗山流蝶ノ介.JPG

蝶ノ介はともうしますと、サラリと青海波を御披露なさり…

何やらそわそわと…

踊るやいなや…

素踊りの舞台化粧も落とさずに洋服に着替えられ…

会場からほど近い埼玉アリーナにて行われている…

シュートボクシングの試合を見る為に

リングサイドチケットを入手したとかで…

夕暮れの埼玉の街に…踊る時よりも軽やかな足取りで

消えていったので御座います。

IMG_5259.JPG

人生楽しそうで何よりで御座います。

 

何と今回フィナーレには、葵さんが指導をさせて頂いた、地元のよさこいソーラン

[喜楽楽] さんの[まつり]で盛り上げて頂きました。

IMG_0067.JPG

本番では葵さんも桃ちゃんも乱入して大盛り上がり…

IMG_5266.JPG

今年も地元の皆様に支えられて…

何とか無事夏の終わりの久喜会の幕を下ろすことが出来ました。

毎回月並みな事しか申し上げられませんが…

御出演者はもとより、遠方からもはるばるご来場の皆様には心より御礼申し上げます。

 

次回は、10月に開催させて頂きました国立劇場おきなわでの第十九回宗山會の様子を御報告させて頂きます。

遅れ遅れにはなっておりますが、宗山流としてこのブログが大切な上演記録となっておりますので、

割愛する事無く掲載させて頂きたいと存じます。

気長にお付き合いの程宜しくお願い申し上げます。

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