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胡蝶をどり日記

2017年5月の日記

5月22日 夏日の三社祭

2017年5月22日

第二十回記念の宗山會を目前に控えて…今年も江戸を代表する三社禮大祭が開催されました。

宗山流本部稽古場も浅草寺の境内内の一角に御座いますので…

お蔭様で、若輩ながら蝶ノ介、胡蝶共々祭礼の役員の末席に名前を連ねさせて頂いております。

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本来でしたら宗山會一週間前という事もあり、諸々の支度やお稽古でお祭りどころでは無いのでしょうが…

そこは江戸っ子の心意気です!

毎年、宗山會の支度の手を一旦止めて…

三日間のお祭りモードに突入しております。

 

これは、16日木曜日の前夜祭のお座敷。浅草芸者の組踊という、三社祭ならではの華やかな企画です。

夕方からのお稽古を、不謹慎にも扇さんに任せて…

蝶ノ介さんと翔さんと伺って参りました。

今回は、浅草の芸者さんが宗山衣裳部の帯を御用命下さいました。

浅草中の芸者さんが4組に分れて様々な踊りを披露するとても華やかな組踊です。

このお座敷の主催者は、友人のみかんママです。

 

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観音裏の料亭 瓢庵 のお座敷です。何と、今年も大和樂で、美声を御披露下さる大和美世潯さんもご一緒でした。

 

平成29 三社祭初日 宗山流胡蝶 (9).JPG

 

何と二次会もエキサイティングしてしまいまして…

浅草の花柳界で午前様やらかしました

 

平成29 三社祭初日 宗山流胡蝶 (8).JPG

 

赤ワインの御陰で記憶が御座いません。

とんだ前夜祭になってしまいました。

 

そしていよいよ土曜日の連合渡御です。連合渡御とは浅草四十四ケ町の百台に上る御神輿が

観音様の裏に一堂に集まり、三社権現様でお祓いを受けて、

各町会に戻っていくという華やかな渡御です。

 

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とは云うものの、29度に手が届く夏日に恵まれ…

まさに夏祭りそのものです。

恵まれたと申しますか…見舞われる… と言った方が的確でしょうね

 

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この一週間ほど曇り空が続いていたのですがお祭りになった瞬間に夏日が到来しました

担ぎ手の皆さんの盛り上がりと言ったら素晴らしかったですよ。

 

平成29 三社祭初日 宗山流胡蝶 (69).JPG

浅草公会堂前の胡蝶のリサイクル着物店の前での一枚です。

 

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そして日曜日本番は午前中から要、扇、胡蝶の三人は恒例の白塗りに取り掛かります。

胡蝶は夕方の本社神輿の渡御迄は黒地の将棋の駒の、滝の白糸の衣裳でした。

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舞台と違って、炎天下の太陽光線の下での白塗りは…どの様に見えているのでしょうね。

日焼けも含めて

恐ろしを御座います。

 

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帯幅いっぱいに染め上げた橘右之吉さんにお書き頂いた

江戸駕篭文字の塩瀬の丸帯をお太鼓に締めていますよ。

舞台の滝の白糸では白の博多献上の昼夜帯を引っ掛けに締めるのが決まりですが…

お祭りですからアレンジして着用しました。

 

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蝶ノ介さんが来ている縮緬浴衣は、私どもの浅草西町会の役員のおそろいです。

縮緬に風神雷神が本友禅で施されたとても贅沢なもので、

今は亡き、銀座つづれ屋の佐野会長がデザインされたものです。

浅草の各町会の役員さんはこうやって贅沢に思い思いのお揃いを染めているんですよ。

江戸の粋ですね。

 

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胡蝶が持っているのは三社様の、本社神輿二之宮の御幣です。

御祭礼ではこれはとても大切なものとして扱われています。

後に写っていますのが二之宮です。

 

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白装束の皆さんは二之宮の町内の渡御の前ぶれ、触れ太鼓を肩に担ぎながら打つイケメン軍団です。

早朝5時の宮出しからさぞやお疲れの事でしょうね。

ちなみに今年の我ら西町会の本社神輿の渡御は予定を大幅に遅れての

5時過ぎからの引き渡しでした。

 

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本社の渡御に合せてお祭り見物の皆さんも物凄い人数になって参ります。

伝法院正恵の姿も見えますね。夕方になって少し日が陰ったからとはいえ、

その熱気と云ったら凄いものです。

 

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こうして今年もどっぷりとお祭りに使った三日間で御座いました。

 

さあ今日からいよいよ宗山會、二十回記念公演に向けて

ラストスパートです。

皆様、御来場出来心よりお待ち申し上げております。

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5月8日 杉並清流会

2017年5月 8日

風薫る最高の季節を迎えましたね

そして私はと申しますと、このゴールデンウィークも例年通り…

宗山會の制作と印刷物の発注、そして膨大な意匠の仕込みに明け暮れておりました。

 

今回も遅れ遅れになっています、3月25日に開催致しました

清流会杉並会の御報告をさせて頂きましょうね。

今年も六十番の御出演を頂きまして華やかに開催をさせて頂きました。

 

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毎回ご参加して下さる紅梅流の山谷弘佑君…

何と、無事大学を卒業して就職も決まりましたよ。

そして、清流会当日が学校の卒業式と重なってしまい…

出演は無理かと思われたのですが…

朝一番開幕に[龍虎の舞]を踊ってくれました。

そして卒業式へと旅立って行かれたので御座います。

本当におめでとう御座いました。

五月の宗山會でも大活躍して下さいますよ。

皆様お楽しみに。

 

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そして今回、十年ぶり以上に久々の [恋は女の命の華よ] を再演した倭…

逆に云うと、中学生の頃にこんなにませた演目を踊っていたのかと思うと驚きですね。

今後も数を重ねて踊っていって欲しい演目です。

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そして、藤色の芸者の艶姿は清流会杉並会実行委員長

西荻舞浩事、宗山流の親衛隊長も勤めて下さっている杉田浩子さんです。

今年は、[風流江戸の月]を御披露しましたよ。

毎回毎回安定感が増して、年齢不詳ですね。

百歳迄を取って頂きましょう。

 

 

そしてなんと私は、一月のは楽の会、入院手術以来…

初めての舞台復帰となりました。

前半の清流会では、立ち役で[花の生涯]を上演させて頂きました。

 

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なにかと体力的なフアンもありましたが…

何と云っても、背中の手術後の傷が退院後二週間の為…

まだ腫れも引かず、少し熱を持って腫れていたので…

ですから最初は袴を履かせて頂いて傷口に直接帯が当たら無い形での扮装とさせて頂きました。

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皆様の御陰で何とか復帰の一幕を…勤めさせて頂きました。

 

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こちらも杉並会には三回目の出演となる藤村流家元 藤村藤之輔先生です。

爽やかなキレのある[峠越え]を御披露して下さいました。

又お弟子さんとの相舞踊も見せて下さいましたよ。

藤村先生も五月の浅草公会堂の宗山會、御出演下さいます。

 

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そして大御所、巴流家元 巴舞翔先生です。

もう長いお付き合いになりますね。

だって、宗山流創流以来のお付き合いなんですよ。

こちらも全然変わらずに年齢不詳です。

舞踊家は実年齢を何処かに捨てて来しまうんですね。

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そして、春ノ桜流家元 春ノ桜流光祥先生です。

こちらも毎回、大勢のお弟子さんと共に清流会を支えて下さっていますよ。

感謝しております。

 

そして後半は[胡蝶演歌舞踊の世界]

今回は、胡蝶が退院後間も無いという事で…

[秘密の胡蝶舞踊講座]を幕開けにさせて頂きました。

何の事は無い、横で胡蝶がペラペラと勝手な事を喋りまくって

踊りの基本等レクチャーさせて頂き、

要と扇に様々な表現を体力を使って踊って頂くというシステムです。

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いいなぁこれ…

これなら年をとっても…

足腰が弱っても、口が達者ならいけるなぁ~

などと不謹慎な事を企む胡蝶で御座います。

 

小紋 宗山流胡蝶 銀杏返し .JPG

中盤戦は、口でばかり踊っているわけにはいきませんので

小紋の井桁の裾引きに着替えさせて頂いて…

[しのぶ]を踊らせて頂きました。

実は、背中の手術後の位置が

丁度お太鼓枕に当たる位置なのです。

特に胡蝶は帯を低く締めるのが嫌いなので…

角出しと云えども、他の方よりは上の位置に締めるのです。

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でも本番パワーって凄いですね。

もう傷が痛いとかとか、心配だとか

そんなことどうでもよくなってしまいますね。

何とか無我夢中で勤めさせて頂きました。

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扇さんは [お吉花無情]を…

この衣裳は、鴉と白鷺の群鳥図で、別名[鳥戦(とりいくさ)]と云う柄です。

仇っぽくて、洒落てるでしょ!

日本の着物ってつくづく良いですね。

 

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そして、[明治一代女]を踊る要の衣裳は地色が特殊です。

利休鼠…から裾にかけて卵色にぼかしてあります 

独特な日本の色なんです。

裾模様は白の立ち梅です。

実はこの衣裳、十二年程前に胡蝶がお芝居の[明治一代女]を通しで上演させて頂いた時に

某大物役者の方が染めさせてお召しになっていたものを拝領したものです。

とても大切にしている衣裳の一枚なんですよ。

何とも言え無い色目ですから…

是非実物を御覧になって下さいね。

 

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夕日の差し込む楽屋の廊下で撮った写真です。

 

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後半は大好きな桜の裾引きで…

三月末ですから桜の着物が堂々と着られますね。

実は胡蝶、無類の桜と龍 好きなんです。

ですから一年中桜の衣裳着ていたいのですが…

まさかそんなことをしたら季節感が無いと云われてしまいそうで

『宇野千代さんは冬でも夏でも、一年中桜の着物を着ていらっしゃいましたよっ』

と声を大にして叫びたいのですが

今回は、[大川くずし]を踊らせて頂きました。

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いいんとか皆様の御陰で、舞台復帰出来ました。

背骨を圧迫骨折なんかしてしまって…

正直申しまして、胡蝶はどうなるんだろうと思っていました…

もちろん思うようには身体は使えませんでしたが、

どうにかこうにか幕を下ろすことが出来ました。

五月の宗山會では、もう少しマシになった胡蝶でお迎えしたいと存じます。

清流会杉並会、御来場の皆様、御出演の皆様本当にありがとう御座いました。

 

今だから申し上げられる重大事件勃発。

本当はお墓に入る迄内緒にしておこうと思った事件が起きたので御座います。

 

それは胡蝶が退院後、初の演目と決めていた[花の生涯]での出来事で御座います。

気持ち良く踊ろうと思って膝を割った瞬間… 違和感が

何と、あろう事か

袴の片方に両足が入っていたので御座います。

こんな芸当は 桃ちゃんの領域で御座います。

私も生まれて初めてと申しますか

一生に一度経験すれば充分と申しますか

恐ろしい思いを致しました。

それも踊りの前半で気付いてしまったので

後半の4分が地獄で御座いました。

何食わぬ顔して踊っている様には写真では見えたかもしれませんが

お客様の中には気づかれた方もいらっしゃって

胡蝶の袴に目が釘付けの方も沢山いらっしゃいました。

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これはその時の衝撃画像で御座います。

伝法院正恵がその証拠写真を抑えていたので御座います。

被害者のプライベートに鑑み、目元は隠させて頂いております。

 

とはいえ、舞台から降りれば何事もなかったように

こんな笑顔で会長やら後援会さんと写真を撮っているあたり

ふてぶてしいとしかいいようが御座いませんね。

この記念写真の時にも袴の片方に両足が入っていたんですよ。

 

内緒のお話でした。

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