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胡蝶をどり日記

2017年8月の日記

8月29日 真夏の負傷事

2017年8月29日

残暑の毎日が続いておりますが、

皆様には如何お過ごしでしょうか。

 

ここで、七月に起きました、今年二度目の負傷の御報告を申し上げます。

 

それは浅草での胡蝶をどりらいぶが終了して間もなくの、7月22日の出来事で御座いました。

お昼から紀尾井ホールで開催されました本条秀太郎先生の演奏会を拝聴して…

その足でタクシーに乗り、

三時から胡蝶舞踊講習会に浅草に戻って参りました。

浅草公会堂前でタクシーを降りたその瞬間、

草履を履いた右足をひねってしまったのです。

以前にも何度も草履などで首をひねることは数え切れ無い程御座いましたが…

この時の痛みは、これ迄に経験したことの無い痛みでした。

ひねった右足を引きずりながら、タクシーから降りてほんの数歩の稽古場のビルに

たどり着くのがやっとという痛みでした。にわかに右足の甲が腫れてきて、熱を持っていました。

この日の課題曲は[夕月おけさ]でした…

いつもにも無く大勢の皆さんが講習会に来て下さっていました。

7月 講習会 (32).jpg

笑顔で写っておりますこの写真…

実はこの時、足は腫れ上がっておりました。

7月 講習会 (25).JPG

金魚の夏帯を締めて… 呑気なもんですね。

何とか冷やしながら…テーピングなどして足袋を履いて…

 

7月 講習会 (18).JPG

講習会をやり過ごしました。

その後は七月の講習会恒例の参加者の皆さんとの生ビール大宴会。

 

鴉カァ と夜が明けて…右の足が傷んでベッドから起き上がることも出来ません。

早速休日診療のクリニックへ

 

不詳の巻 (8).JPG

まさかの骨折でした。嫌な予感はしていたのですが…

まさかひねっただけで折れるなんて…

不詳の巻 (4).JPG

お医者様は、『よくこんな状態で踊りが踊れましたね…驚異的です…』

などと仰り…

不詳の巻 (1).JPG

あえなくギブスと相成りました。

単なる、捻挫のひどいのかと思い込んで

タカをくくっていたから講習会出来たんですね~

全治30日から40日と引導を渡され、すっかり意気消沈の胡蝶であります。

 

でもこんな事で落ち込んでいる私では御座いません。その晩から宴会です。

ギブスをはめた足で、自転車に乗り回っておりましたよ。

足を引きずりながらではありましたが、お稽古も休まずにつけさせて頂きました。

そんなこんなで、胡蝶のギブスの夏が始まったので御座います。

 

門弟の倭が、銀座に新たに移築されました観世能楽堂での

[花鏡]という企画の舞台に出演させて頂きました。

花柳琴臣さん、若月亮さんと共演させていただきました

宗山流倭 銀座花鏡.jpg

日本舞踊をはじめ、三味線、お囃子等、日頃触れることの無い日本の芸能に触れて頂く為の企画でした。

 

格式のある観世の能舞台に出演させて頂くと云う、とても貴重な経験をさせて頂きました。

倭にとって、素晴らしい思い出のいちページとなったことでしょう。

応援に駆け付けて下さった皆様、ありがとう御座いました。

 

浅草の胡蝶の夏のお気に入りの逸品を御紹介しましょうね。

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これは、胡蝶の自宅から歩いて1分のところにある[長浦]というお蕎麦屋さんの夏季限定のメニュー。

名物[梅干そうめん]です。

冷たく冷やしたお出汁が本当に美味しいんですよ。

浅草にお越しの際には是非ご賞味下さいませ。

 

 

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これは毎晩通りかかる雷門の夏の夜の風景です。

思えば日頃から浅草寺様のおひざ元で暮らさせて頂いて…

御利益多き、幸せな毎日。

骨折の脚など悔いてはいられません。

 

骨折から1ヶ月後、8月の20日からは高知に行ってきました。

十月の高知弁天座での公演の為のお稽古と打ち合わせです。

美穂川圭輔家元のお宅にも御挨拶に伺って参りました。

 

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高知の慶祥芳之家元も御出演下さいます。

はりまや橋の傍の得月楼さんで、踊りの話に花が咲き

楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

高知空港からほど近い、赤岡の弁天座です

胡蝶をどり座 弁天座 (2).JPG

とても雰囲気のある劇場で、胡蝶の公演は今回で三回目。

 

胡蝶をどり座 弁天座 (1).JPG

劇場正面には、何と 勿体なくも、同じ週に弁天座で公演が行われる

市川海老蔵さんのポスターと並べて、私のポスターも貼ってありました。

どの様な公演になります事か、皆様お楽しみに。

 

打ち合わせの合間には、胡蝶の父の生家である兎田の本家に御挨拶に伺いました。

今年亡くなった父の兄の新盆に伺うことが出来ませんでしたので、お墓にも伺ってきました。

高知の昼御飯 (2).JPG

急に伺ったにもかかわらず、お昼から胡蝶の大好物の琉球の酢の物…

高知の昼御飯 (1).JPG

高知の皿鉢料理独特の大皿の素麺

カツオのタタキ…心づくしの手づくりのお料理でもてなして下さいました。

父の生家を守って下さっている従姉妹夫婦、ご家族の皆さんに心から感謝致します。

立ち寄る事の出来る田舎があると云う事は本当に嬉しいことですね。

心の寄り処、土佐の高知の兎田の心温まるひとときでした。

8月7日 胡蝶をどりらいぶ 浅草

2017年8月 7日

お暑う御座います…

月並みでは御座いますが、この言葉に尽きますね

酷暑ですとか、衰え知らずの台風ですとか…

日本列島は、大変な事になっていますね…

各地の皆様、それぞれに、大事に至らぬように乗り越えて頂きたいと存じます。

 

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (118).jpg

早速七月に開催させて頂きました[胡蝶をどりらいぶ]の御報告をさせて頂きます。

今回、地元浅草では四年ぶりの開催となりました…

十年以前は、地元浅草で各月で開催させて頂く程…頻繁にしておりましたらいぶですが… 

らいぶに相応しい劇場の減少…

又多忙前出演の予定などで、昨今開催が遠のいておりました。

今回は、浅草の花やしき裏に新しく[浅草九劇]という

らいぶにとても相応しい劇場が出来上がりましたので早速の開催となりました。

 

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (568).JPG

こちらは劇場正面で、蝶、倭、惠のお客様のお出迎えの様子です。

これもらいぶならではの風景です

金魚の帯 宗山流胡蝶.jpg

これは初日の序幕のいでたちです。

金魚の帯 お太鼓 如源の帯 宗山流胡蝶.JPG

夏らしく白地の絽に胡蝶蘭の刺繍の訪問着に金魚の帯を合わせましたよ。

これもう舞台ではあまりご披露する事の無い、らいぶならではのコーディネートです。

らいぶは基本的に、二日間三回公演とも演目を全て入れ替えます。

[特殊な企画演目は別ですが]

胡蝶をどりらいぶライブ 浅草公.JPG

狭い会場はお客様の熱気で盛り上がっています。

丁度開催日が、浅草の夏の風物詩 [四万六千日]

通称、ほおずき市と重なって浅草は大変な人出です。

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (232).JPG

今回の舞台で初の顔合わせ演目となる 蝶ノ介、倭の[男節]

 

胡蝶をどりらいぶライブ 宗山流蝶ノ介 宗山流 倭.JPG

本来こういった系統の演目は、素足で勤めるのが基本なのですが…

今回の劇場の床が所作板では無く、リノリウムだったために…

アップテンポのこの演目に関しては、とても足元が悪いと云う事で…

足袋を履いての上演となりました。

 

※蝶ノ介さんからの命がけの懇願により致し方なく…[補足情報]

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (120).jpg

こちらは、[十日の菊]胡蝶は久々の上演です。

歌舞伎役者の菊之助に影身に沿って尽くした女中のお徳の物語です。

 

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (122).jpg

惠リンも、らいぶでのソロ演目 [島田のブンブン] とあって緊張の面持ちです。

やはり、発表会の舞台とは違い、観に来ていらっしゃるお客様の目線の違う舞台ですから…

 

そしてこちらは、昨年の胡蝶舞踊講習会の課題曲 [おわら慕情]を初演させて頂きました。

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (515).JPG

宗山流 初め清流会の皆さんはよく舞台で上演して下さっている演目ですが

胡蝶は初めてだったんですよ。

途中に帯揚げの結び目を出しての振り事があるのですが…

後半でその両方を綺麗に帯に納めるのが大変難しいのです。

見ているより段取りの多い踊りです。

 

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (510).JPG

扇さんは白地に井桁の裾引きで[肥後の盆唄]

胡蝶は黒紗の着物で[緋牡丹博徒]です

この季節ならではの衣裳と演目が続きます。

 

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (119).jpg

今回のライブには、各回にシークレットの特別ゲストが登場します。

二日目の昼の部のゲストは 山谷弘佑君

躍動感溢れる [アジアの海賊] を御披露して下さいました。

相変わらず物凄い人気で、会場を盛り上げて頂きました。

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (552).JPG

 

これは、宗山流では定番の演目となっています[はぐれコキリコ]

実はこの演目、初日の夜の部は、扇さんと

そして二日の昼の部は、要と上演致しました。

同じ衣裳で同じ振り付けでも、それぞれに個性が出て楽しいですね。

 

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (121).jpg

昼の部の締めくくりは、立ち役で [すきま風] を初演させて頂きました。

 

そして日曜日の夜の部、三回公演の締めくくり…

何と客席の舞踊関係者が多い事と云ったら…

出演者一同 足がすくみましたよ

胡蝶も日差しに御挨拶で『これはバラエティーで御座いますっ…

素晴らしい踊りが御覧になりたかったら歌舞伎座に行って下さい…

射る様な目で見無いで下さいませ…

くれぐれも寛容の御見物を宜しくお願い致します…』

などと言い訳がましく重ねて申し上げました次第…

 

初日、二日目の夜の部のゲストは 花柳琴臣さんでした

胡蝶をどりらいぶライブ浅草 (124).jpg

 

千秋楽の目玉の一つとして [長良川艶歌] を一度のお稽古で仕上げた…

冷や冷やものの一曲

長良川艶歌 花柳琴臣 宗山流胡蝶.JPG

ほぼ、ぶっつけ即興状態で御披露させて頂きました。

季節感を大切に朝顔や 菖蒲の簪です

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (588).JPG

 

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (1).JPG

 

スッキリときた紋付き姿で

舞台の空気は一変します

 

浅草九劇らいぶ 花柳琴臣 - コピー.JPG

琴臣さんの創作演目も素晴らしい舞台でした。

 

唐人お吉 銀杏返し 宗山流胡蝶.jpg

そして私の相変わらずの 下田のお吉

 

お吉 格子着物 宗山流胡蝶.JPG

お客様は見飽きてしまったかもしれませんが…

大好きな曲なので上演しました

鴉の帯 宗山流胡蝶 お吉.JPG

今回はちょっと目先を変えて

黒地に染め抜いた鴉の帯を引っ掛けに締めていますよ

 

今回、蝶ちゃんは [夏恋囃子]を久々に上演しました。

龍乃紀菜 宗山流蝶.JPG

本人の持っている華やかで可愛らしい芸風に相応しい演目です。

これも前半を下駄で勤める件が厄介なのですが

さすがになんなくサラリ

とこなしていましたよ。

 

そしてどんなに出演者一同が頑張っても勝つ事のでき無い

真似ることのでき無い

必殺演目 近松門左衛門作 恋飛脚大和往来 ならぬ

[桃川] の久しぶりの御開帳です

桃川 (1).JPG

衣裳は梅川 鬘は忠兵衛

一人二役の変態演目です

あなどるなかれ…

何とこの演目、不謹慎にも 国立劇場おきなわ、浅草公会堂はもとより、

地方の大劇場でも上演しちまったという経緯が御座います。

昨年などはわざわざ他流派の記念舞踊会のゲストとして

山形まで招かれて名指しで上演したという迷作中の名作であります。

もうぶっちぎりの、原爆級の演目なので御座います。

 

そして千秋楽の締めくくりは、[大江戸浅草花太郎~深川マンボ]です

浅草 (2).jpg

度々上演させて頂く顔見世演目ですが

毎回緊張感に包まれています

 

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (459).JPG

 

そしてフィナーレの御挨拶の模様です

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (478).JPG

今回小ぢんまりとした会場での上演でしたが三回公演とも大入り満員を頂戴しまして、

出演者一同本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

初めて御覧頂いたお客様沢山ご来場下さったので…

どの様な感想をお持ちになったのか興味深いです…

是非とも忌憚の無いご意見を伺いたいです。

 

そして今後に沢山の課題を残した舞台ではありましたが

沢山の拍手に支えられて何とか無事勤める事が出来ました。

 

浅草九劇らいぶ 宗山流胡蝶 (485).JPG

 

沖縄、九州、四国など遠方からのお客様も大変多く、

三回公演を全て見て下さった熱心な方も沢山いらっしゃいます。

重ねて感謝申し上げます。

どっぷりを踊り三味のらいぶ ご堪能頂けましたでしょうか。

 

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まだまだ、三回公演分の御覧頂きたい画像は沢山あるのですが、

かいつまんで御披露させて頂きました。

又お気づきの方もいらしゃると存じますが、

毎回胡蝶の舞台を撮影し続けてくれている伝法院正恵が、

浅草が四万六千にという事があり、家業の下駄屋さんの店先を離れることが出来ず、

千秋楽の後半部分しか客席からの画像の撮影が出来なかったのです。

出演の前後に楽屋で撮影したものを中心として記載させて頂きました。

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