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胡蝶をどり日記

2017年10月の日記

第53回 推薦名流舞踊大会

2017年10月18日

9月23日に開催されました、毎年恒例で出演させて頂いております

東京新聞社主催の、推薦名流舞踊大会の様子を御報告させて頂きます。

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今回は、昨年の[蝶の道行]に引き続き、花柳琴臣さんと

長唄の[二人椀久]を御披露させて頂きました。

胡蝶はこれ迄に、松山を二回、椀久を一度勤めさせて頂きました。

今回三回目となる松山です。

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今回の衣裳は白の綸子に墨絵で松と浪のものに致しました

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遊女特有の返し襟は、ゑり萬の土台に、唐織で雲立涌を織っていただいたものを掛けてみました。

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国立大劇場の広大な舞台に、象徴的な松が聳え立っちいよいよ開幕です。

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杵屋直吉社中の素晴らしい演奏です

 

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今回松山の登場は、回り舞台の向こうの舞台の一番奥のセリからという演出です。

椀久の夢の中に登場する… と云う設定をより印象づける為です。

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余り古典の演目ではドライアイスを使用すると云う事は少ないのですが

今回はあえて使用させて頂きました。

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夢うつつに椀久は、愛しい松山と再会します

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扇は、月に夜桜の意匠のものにしてみました

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これは二人で、伊勢物語の [井筒] の件をむつまじく読む件です

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椀久の衣裳も紫の綸子に桜に五色の幔幕をあしらった華やかなものです。

打掛の火焔太鼓に幔幕とリンクしていますよ。

椀久は大阪の豪商の設定ですから、

廓で散財する駄目男っぷりが出無いと面白く無いので

琴臣さんと相談の末、思い切って華やかにしてみました。

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中盤戦以降は、がらりと華やかに踊りあげます。

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夢が覚めると共に、何処へともなく消えていく松山

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一人残された椀久は、呆然と松の根元に立ち尽くすのでした。

今回も素晴らしい椀久にお相手して頂き、光栄でした。

いや本当に緊張の舞台でした毎回の事ですが、

踊り終わると色々な課題が見えて参ります

精進あるのみですね

 

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今回は舞踊関係の皆さんも沢山応援に来て下さいました。本当にありがとう御座いました。

 

いよいよ今週末、高知弁天座公演です。

胡蝶は皆さんより一足先に乗り込みます。

何と、台風が近づいてくるという予報になってしまって…

皆様よくお分かりと存じますが、高確率の雨女で御座いますので…

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弁天座にてお待ち申し上げております。

 

 

 

 

 

第38回 久喜清流会

2017年10月13日

狛江での舞台翌日、9月18日 日曜日

清流会久喜大会開催させて頂きました。

心配していた台風も過ぎ去り、麻のうちは少々小雨が残っていましたが、

開演時間にはすっかり晴れ渡り、気持ちの良い秋晴れとなりました。

序開きは蝶ノ介さんの [青海波]から開幕です。

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最近何処に行っても片岡愛之助さんに間違えられる…

大変な事になっていますよ。 苦笑

 

そして倭は、端唄の[川開き]を初演致しました。

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最近は、歌謡曲ばかりでなく、邦楽系の演目をみっちりと勉強してもらっています。

年齢なんて胡蝶の半分ですからね。現在、吸収し放題です。

 

吸収し放題と云えば…惠りんのこの貫禄も見逃してはなりませんね

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今回は、新内枝幸太夫さんの [根岸の里] に挑戦です。

江戸の昔、谷中、根岸あたりには廓の寮[保養所]や、大店の旦那の隠れ屋敷…

お手掛けさんを住まわせていた贅沢な愛人宅が多くあった場所です。

そんな背景を持つこの曲は、旦那を待ち焦がれてやきもきする

女心を巧みに表現した一曲です。

それにしても素晴らしい貫禄で御座います。

 

胡蝶は中幕に [道成寺] を上演させて頂きました。

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度々上演させて頂いている演目ですが、

今回は、背中の骨折と足の骨折を経ての上演でしたので、

少々不満は御座いましたが、何とか勤めさせて頂きました。

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遊さんは[ソーラン鴎] を初演

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ほぼ全ての会に出演している強者です。

そのバイタリティー、情熱に敬意を表します。

 

御出演の皆様の熱気溢れる演目が続き後半は [胡蝶華舞台]です。

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胡蝶は白地の鴉の衣裳で[下田情話]です

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この帯は、役のお吉にちなんで 吉 の字をモチーフにした [吉菱]と云う染めの丸帯です。

 

蝶ノ介、倭 の顔合わせで、[河内男節]の初演です。

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軽やかなステップをふんだんに取り込んだ曲なので、

蝶ノ介さんは足袋を履いて踊りたい…

との事だったのですがそれを胡蝶が承諾する訳は御座いませんね

それって、下着を着けて湯船に入るような行為ですもんね…

蝶ノ介さんはこの演目を高知公演、浅草清流会と数を重ねて上演致します。

進化の過程をお楽しみ頂きたいと存じます。

 

そして、要は [風の盆恋唄] でした。

舞台の大きな月が、曲の世界観を際立たせますね

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夏の名残の残るこの季節にはどうしても上演したくなる曲です。

上演する年代によって、色々な心の襞が表現されて

後世に残る名曲ですね

 

扇さんは役者のいでたちで[紫小唄] です。

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女性が、本来女形という設定である雪之丞を演じるのですから…

役作りも二重構造ですね。

キリッとした風情がよく似合っていますね。

 

胡蝶後半戦は、[女のしぐれ]を久しぶりに上演致しました。

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しっとりとした曲調で、現在では余り聞くことの無いコテコテ演歌です。

話は飛んでしまいますが、昨今本当に踊りたい気持ちにさせてくれる新曲が皆無ですね。

世界観もへったくれも無いような、その場しのぎの新曲が多いのです。

懐メロに固執しているわけでは無いのです。ただ、昭和歌謡の方が名作が多いのです。

常日頃から、心ときめく新たな曲に出会いたいと…

そればかりを望んでいる胡蝶であります

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お蔭さまで、通路迄大入り満員のお客様の中

養殖場の鯉の池に餌をまくような姿で会場中を飛び回るのは

宗山のスーパースター桃です

 

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白紋付きで [櫻貝の唄] を立ち役では初演となります。

以前に国立大劇場で[夢二慕情]を上演した際、黒船屋の女の時に上演致しました。

 

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フィナーレは、おなじみの[深川マンボ]から[隅田川ぞめき]で千秋楽です。

 

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毎年ご参加下さる 河藤玉輝 さんにも華舞台に御出演頂きました。

 

 

実は今回、今年から久喜大会の実行委員長を勤めることになっておりました

宗山流葵さんが、開催前に体調を崩され、出演が出来なくなってしまいました。

本来、地元での開催という事もあり、胡蝶との相舞踊も含めて三曲の出演を予定しておりましたが… 

残念な事に断念する事となりました。

でもご安心下さいませ、徐々に日々快方に向かわれていると云う事でございますので

いずれ元気な姿で、皆様の前に舞台復帰される事と存じます。

一日も早い復帰を心よりお待ち申し上げております。

 

今回も大入り満員の御来場誠にありがとう御座いました。

出演者一同心より感謝申し上げます。

 

来年も久喜会は 9月9日に開催が決定しております。

10月13日 春ノ桜会二十周年

2017年10月13日

いよいよ秋の舞台の季節に突入致しました。

まずは先月、9月の16日に開催されました春ノ桜流光祥先生主催の

[春ノ桜会]の参助出演の御報告をさせて頂きます。

春ノ桜流さんも今年で創流20周年の記念の舞台をした。

実はこの日も… 雨女胡蝶のせいでしょうか関東地方に台風接近の予報が出ておりまして…

折角の記念の舞台に、台風襲来では洒落になりませんので…

神仏に祈る思いで…

何と門弟の皆さんは、各自三曲以上の出演で頑張っていらっしゃいました。

春ノ桜流光祥家元に至っは、何とお一人で10曲も御披露なさってい

らっしゃいましたよ。

その気力と体力に脱帽です。

 

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胡蝶は[]江戸恋絵巻] と [暗夜航路] を踊らせて頂きました。

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要は [花一凛] を初演。

本来でしたら宗山流総出でお手伝いに上がるのですが今回は、翌日が久喜の清流会という事があり、

扇さん、桃ちゃんはリハーサルのため

二手に別れての行動となりました。

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春ノ桜流煌祥さん、若手の皆さんも頑張っています

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狛江のエコルマホールにての開催でした。

終演後、私たちも車で一路、久喜に移動。先発隊と合流して、翌日の英気を養う為に乾杯です。

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